ひろげよう人権|東京人権啓発企業連絡会

書籍紹介

お薦めする人権関係図書です。書籍紹介の「内容の概略」は出版社の紹介文を引用しています。
書籍の価格は、定価(本体)+税になります。

人権全般

写真が語るアイヌの近代
~「見せる」「見られる」のはざま~
著者 大坂 拓
出版 新泉社
定価 2,300円
発行 2025年3月25日
噴火湾沿岸に生きた人びとの、「切り取られた」写真を歴史につなぎ直す
「日本人」であることを強制される一方、ときに「伝統的なアイヌ」であることも求められ、差別のまなざしを向けられた人びとは、どのように時代を生きたのか。明治時代以降、観光みやげとして製作された「アイヌ風俗写真」に写されたもの、そして意図的に写されなかったものに意識を向け、細やかな資料の分析から近代アイヌの実態を描き出す。
オランダ人のシンプルですごい子育て
著者 リナ・マエ・アコスタ
   ミッシェル・ハッチソン
   吉見・ホフストラ・真紀子 訳
出版 日本経済新聞出版
定価 900円
発行 2025年2月8日
朝食にチョコ・塾なし・宿題なしで学力は世界トップ層!「子ども幸福度世界一」驚きのオランダメソッドとは?
世界中の親が知りたがる、手をかけず「自分の頭で考える力」を伸ばす注目の育児法。
アメリカ、イギリスから移住した2人の著者は、自由放任に見えて学力も幸福度も高いオランダ式育児に驚き、安易にモノを買いあたえないなど、質素ながら豊かな生活習慣とともに紹介します。愛情たっぷりでも手をかけすぎず、人生を目いっぱい楽しむオランダ式シンプルライフ&子育てから多くの気づきが得られる一冊。

■驚きのオランダ式子育て
▶ 赤ちゃんは生まれてすぐに夜通し眠るようになる
▶ 低年齢でも親の監視なく外で自由に遊ばせる
▶ ルールは自転車で学ばせる
▶ 朝ごはんはパンにチョコ、夜ごはんは作り置きか残り物
▶ ママ友を家に呼ばない
▶ 小学生のうちは宿題なし、塾通いなし
▶ 無理な先取り教育なし
▶ 10点満点中6点で、どんな大学にも進学できる
▶ クリスマスや誕生日のプレゼントは手づくりか、10ユーロ以下
▶ おもちゃも洋服もリサイクルが基本 etc…
ビジネスと人権
~人を大切にしない社会を変える~
著者 伊藤 和子
出版 岩波書店
定価 1,000円
発行 2025年2月20日
人を人とも思わないやり方で搾取し蹂躙する社会が国内外の企業活動で生じている。企業は国際人権基準を尊重する責任を負い、国家には人権を保護する義務があり、人権侵害には救済が求められる。私たち一人一人が国連の「指導原則」が示す「ビジネスと人権」の発想を知り、企業風土や社会を変えるための一冊。
Q&Aカスタマーハラスメント対策ハンドブック
~平時の対応と有事・対応~
著者 日本弁護士連合会
   民事介入暴力対策委員会
出版 ぎょうせい
定価 3,300円
発行 2025年5月1日
2025年4月1日、「東京都カスタマー・ハラスメント防止条例」(カスハラ条例)が施行されました。これにより、企業や自治体にも適切な対応策の整備が求められています。カスハラ・クレーム対応の参考として、是非お役立てください。
弁護士が相談を受けた “現場の困った” 要求 にどう対応するか(業界別に)分かる!!
◆カスハラの解決ツールとして活用
弁護士がカスタマーハラスメントの相談を受けた場合だけでなく、現場の責任者や窓口が一体となって解決に導くことができる共有ツールとして活用できます。
◆44のQ&Aで基本から業界別の事例までが理解できる
第6章では、小売業・食品・観光・病院・運送・金融等業界別の対応についても紹介しています。
◆経験豊富な執筆陣
様々な企業から相談をうけ、最新事例に詳しい弁護士がわかりやすく解説します。
「人」から考える
「ビジネスと人権」
著者 湯川 雄介
出版 有斐閣
定価 2,500円
発行 2024年10月10日
「ビジネスと人権」─ 近時、企業経営上の重要テーマとして認識されてきました。ただ、経営者や担当者の方のなかにはまだ、腹落ち感を得られずに実務に当たっている方もいるのでは?本書で「ビジネスと人権」の“なぜ”についてイチから考えてみましょう。

<本書の特長>
企業が人権尊重をするために「何を」するのか。多くの文献などで解説がなされています。
ただ,それでも「腹落ち感のなさ」が解消されないと感じる人は少なくありません。
それは「何を」するかに先立つ「なぜ」やるのかが、クリアではないからではないでしょうか。

「なぜ」についてもう一歩進んで考えると、そこには、
(1)なぜ企業は人権を尊重しなければいけないのかという根本的な問いと、
(2)なぜ人権尊重への取組みに際して求められている行動をとらなければならないのかという技術的な方法論に関する疑問が含まれます。

本書は、このような「なぜ」に,専門の弁護士が、ミャンマーでの駐在で経験し目の当たりにした実情を踏まえ、真正面から考え、分かりやすい言葉で解説していきます。
ワークブック 職場のマイクロアグレッション対策
~生産性を下げる「無自覚な言動」の正体~
著者 渡辺 雅之
出版 日本法令
定価 1,800円
発行 2025年5月1日
マイクロアグレッション(英語:Microaggression小さな攻撃)とは、「知らないうちに誰かを傷つける無自覚な言動」です。マイクロアグレッションを受けた人の自尊感情は低くなり、企業全体の生産性が低下することが多くの研究で明らかになっています。本書は、職場で発生しうるマイクロアグレッションについて、問題点と予防策、発生後の対応をわかりやすく解説します。社内研修などでそのまま使えるワークショップも豊富に掲載しています。
差別禁止法の制定を求めて
~すべての人の無差別平等の実現~
著者 服部雅幸
   谷川雅彦
   外川浩子 他
出版 解放出版社
定価 2,200円
発行 2025年3月20日
包括的な差別禁止法がなぜ必要か、被差別マイノリティの当事者をはじめ各方面からの提言をふまえて考える。法律(案)、やその特徴、差別禁止法に関するQ&Aを合わせて掲載。法制定の学びにあたっての必携の図書。
包括的な差別禁止法の制定に向けて、(一社)部落解放・人権研究所「差別禁止法研究会」では「すべての人の無差別平等の実現に関する法律(案)」を2022年に公表し、活動をすすめてまいりました。2025年の春、さらに具体的な取り組みが各方面で進むための本書を発刊。被差別マイノリティ当事者や各界からの法制定を求める声を届け、活動拠点の垣根を越えて法律の制定に向けて訴えていきます。
【書籍の発刊にあたって】
情報化の進展にともない私たちの日々の生活のなかで誹謗中傷や差別、人権侵害がますます放置できない深刻な問題となっています。しかし、被害者の多くが泣き寝入りを強いられているのが現状で、差別の法規制や人権侵害の救済のための法整備は極めて不十分なままです。本書は被差別当事者が差別と人権侵害に抗い、理不尽を許している社会を変革するための「当事者」からの提案(すべての人の無差別平等の実現に関する法律案)であり、「差別禁止法」の実現のための被差別マイノリティと差別や人権侵害の加害者や被害者になることのない社会を実現する人々の参加を呼びかけるバイブルです。
ぜひ本書をお読みいただき私たちと一緒に、差別のない誰もがともに暮らしやすい社会づくりに取り組みませんか。
中学生が多文化共生について本気で考えてみた
著者 山﨑 寛己 著
   釜田 聡 監修
出版 東洋館出版社
定価 2,200円
発行 2025年4月18日
新潟の公立中学校で一人の教師と子どもたちから始まった多文化共生学習の軌跡が書籍化。生徒たちが隣人を訪ね、問い、本気で考えた「ともに生きる社会」の実現のしかた

とある授業での一言をきっかけに、著者と有志の生徒たちが学習会を主催します。その学習会では、海外ルーツ当事者の日々や困難、願いを聞き、自分事として多文化共生の実現について考えました。学習会を経た学びや自分なりの答えを導くまでの約1年間の軌跡をたどりました。
「もう差別なんてない」と思っているあなたへ
~アメリカの経験から日本の現在と未来を考える~
著者 森川 美生
   大森 一輝
出版 小鳥遊書房
定価 1,400円
発行 2024年9月20日
「差別」でなく「区別」ならいいの?差別をなくそうとするのは正義の押し付けなの?
ジェンダー・ギャップ指数が最低レベルのこの国では、進学、就職、職場と「世間」に踏み込んでいくほど、女性であることで別扱いを受ける。外国人や自己主張をするマイノリティが増えるなか、ネット上でもリアルでもヘイトが蔓延している。そう、「差別」は、どこにでも存在しています。見えない/見ないだけ。
自分が何に縛られているのか、本書を通して、一緒に考えましょう。
みんながんばってるのになんで世の中「問題だらけ」なの?
~知識ゼロからの社会課題入門~
著者 安部 敏樹
出版 ニューズピックス
定価 1,800円
発行 2024年12月24日
「知らなかった」で誰かを傷つける、その前に。
タブーなし。きれいごとなし。
マンガと対話形式でするする読めて、まるっとわかる。
日本一社会課題に詳しい東大卒・元「問題児」、8年ぶりの著書。
個別の課題に興味がなくとも、これを読めば、身近な違和感とあらゆる社会課題のつながりが見えてくる。
ネットやニュースではわからない、社会の見方を一新する一冊。
これまでにない「社会課題」入門書。
「帰れ」ではなく「ともに」
~川崎「祖国へ帰れは差別」裁判とわたしたち~
著者 石橋 学
   板垣 竜太
   神原 元
   崔 江以子
   師岡 康子
出版 大月書店
定価 1,800円
発行 2024年10月22日
ヘイトスピーチ裁判の画期をなす「祖国へ帰れ」は差別で違法との判決。泣き寝入りしない当事者の闘い、「多文化共生のまち」川崎での住民運動の成果である。判決の意義を明らかにし、共生社会実現のための新たな法制度を問う。
「多様性時代」の人権感覚
~実例に学ぶ人権ノート~
著者 澤田 省三
出版 花伝社
定価 1,700円
発行 2024年7月25日
ジェンダー、DV、いじめ、共同親権、過労死、冤罪……わたしたちが直面する人権問題に、どう向き合っていけばよいのか?ジェンダーギャップをはじめ、国際的にも指摘される日本の遅れた人権環境。多様性の時代を迎え、ますます複雑化する人権問題を前に、私たちは何を、どう変えていくべきなのか。具体的な事例をもとに、一人ひとりの意識をアップデートするための手がかりを探る。職場で、教育現場で、家庭で、いま求められる「人権」のあるべきかたち
老後ひとり難民
著者 沢村 香苗
出版 幻冬舎
定価 900円
発行 2024年7月31日
子どもがいなければ、いずれは“老後ひとり難民”に。入院できない!施設に入れない!死後は無縁仏に!?準備不足な“おひとりさま”の悲惨な末路。世はおひとりさまブームで、独身人口は増え続けるばかり。だが、そのまま老後を迎えて本当に大丈夫だろうか? 配偶者や子どもなどの“身元保証人”がいない高齢者は、入院だけでなく、施設への入居を断られることも多い。高齢で体が不自由になるなか、認知機能の低下で金銭管理が怪しくなり、果ては無縁仏になるケースも。本書ではこのような現実に直面し、かつ急増している高齢者を「老後ひとり難民」と呼び、起こりがちなトラブルを回避する方法と、どうすれば安心して老後を送れるのかについて解説。読むだけで老後の生き方・考え方が劇的に変わる一冊。
朝鮮植民地戦争
~甲午農民戦争から関東大震災まで~
著者 愼 蒼宇
出版 有志舎
定価 3,600円
発行 2024年7月30日
朝鮮の人びとは甲午農民戦争以降、50年以上にわたって日本の侵略と植民地戦争にさらされ続けた。それは彼我の力が圧倒的に違う「非対称戦争」であるがゆえに凄惨なジェノサイドを伴い、その延長線上に関東大震災時の朝鮮人虐殺は起こったのである。平時のない植民地戦争のなかで虐殺体験や朝鮮民衆への憎悪・恐怖を内面化した日本軍人・兵士たちと、その暴力にさらされながらも抵抗し続けた朝鮮民衆の姿を通して、植民地近代論のように、抵抗の領域を歴史の表舞台から周辺化しようとする傾向を批判し、日本近代史に圧倒的に不在だった植民地戦争の実態を描き出す。
詳説 ビジネスと人権
著者 日本弁護士連合会国際人権問題委員会 編
出版 現代人文社
定価 3,600円
発行 2022年4月30日
ビジネスと人権をめぐる今日の世界中の取組みの基本的なテキストとなっている国連が示した「指導原則」。日本においても、遅ればせながら2020年に「『ビジネスと人権』に関する行動計画(2020-2025)」が策定されて、そうした各方面の関係者が同じ方向を目指す取組みがはじまっている。本書は、日常的にビジネスと人権に、被害者側と企業側などさまざまな立場で実務を扱ってきた弁護士による、包括的な情報と実務的な指針を提供する。
原爆の悲劇に国境はない
~被爆者・森重昭 調査と慰霊の半生~
著者 森重昭・森佳代子
出版 朝日新聞社
定価 1,800円
発行 2023年8月1日
2016年米大統領として初の広島訪問を果たしたオバマ氏との抱擁で知られる森重昭氏は8歳で被爆。一命を取り留めた。会社勤めをしながら、原爆投下時、米兵捕虜12人が被爆死した事実を知り、その遺族を突き止めた。核の前に「敵も味方もない」との一心から遺族探しと慰霊に捧げた半生を妻・佳代子氏とともに語り尽くす。
ダイバーシティ・女性活躍はなぜ進まない?
~組織の成長を阻む性別ガチャ克服法~
著者 羽生 祥子
出版 日経BP
定価 1,800円
発行 2024年6月17日
1部●ダイバーシティが進まない日本の性別ガチャ
国・企業・家庭の"性別ガチャ"と克服法を解説。
ダイバーシティが経営に必要な3つの理由は
投資家対策/人材獲得・離職防止/イノベーション
2部●現場あるある質問&お悩み10に一挙回答!
女性を役員にして業績が上がるの?/海外の方法は
うまくいかない/DEIって何?職場に平等は不要
女性にも原因がある!/女性管理職候補がいない等
3部●先進企業・実名入り、項目別★実践ノウハウ
社内意識調査、数値目標/女性リーダー育成/
スポンサーシップ/男性育休/中小企業の場合等
うたに刻まれたハンセン病隔離の歴史
~園歌はうたう~
著者 沢 知恵
出版 岩波書店
定価 620円
発行 2022年11月8日
「民族浄化」「一大家族」「楽土」の歌詞を、ともに声あわせうたった園歌。だれが何の目的でつくったのか。上から押しつけられただけのうただったのか。ハンセン病回復者と長年かかわりつづけてきた歌手である著者が、13あるすべての国立療養所をたずねてそのなぞを追った旅物語。「うたの力」を問いかける稀有な記録。
「差別」のしくみ
著者 木村 草太
出版 朝日新聞出版
定価 1,800円
発行 2023年12月11日
「差別と偏見はどう違う?」「差別と区別は?」──差別が許されないことには、ほとんどの人が賛同する一方で、その定義は難しい。法律家の間でも、そのあいまいさに苦戦している。同性婚・夫婦別姓などのジェンダーをテーマにした「差別」から、人種をめぐる「差別」まで、その構造を気鋭の憲法学者が徹底検証する。
体験格差
著者 今井 悠介
出版 講談社
定価 900円
発行 2024年4月18日
習い事や家族旅行は贅沢?
子どもたちから何が奪われているのか?
この社会で連鎖する「もうひとつの貧困」の実態とは?
日本初の全国調査が明かす「体験ゼロ」の衝撃!

「昨年の夏、あるシングルマザーの方から、こんなお話を聞いた。
息子が突然正座になって、泣きながら「サッカーがしたいです」と言ったんです。
それは、まだ小学生の一人息子が、幼いなりに自分の家庭の状況を理解し、ようやく口にできた願いだった。たった一人で悩んだ末、正座をして、涙を流しながら。私が本書で考えたい「体験格差」というテーマが、この場面に凝縮しているように思える。

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