新着図書
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同和問題
よりみち部落問題
~私は被差別部落に生まれた。~著者 日本弁護士連合会国際人権問題委員会 編
著者 角岡 伸彦
出版 筑摩書房
定価 900円
発行 2024年12月5日 -
私は被差別部落に生まれた。
自らの出自を考えずに自由に生きることこそが、
部落問題の解決ではないか。
そう考える著者がたどりついた地平は――。
被差別部落のみならず、あらゆる差別を考える一冊。
たまたま被差別部落に生まれたために、部落問題についてあれこれ思い悩んだ半世紀。記者として取材した差別、共同体の過去・現在・未来、今こそ語りあかす。
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同和問題
部落フェミニズム著者 藤岡 美恵子
宮前 千雅子
福岡 ともみ
石地 かおる
のぴこ
瀬戸 徐 映里奈
坂東 希
川﨑 那恵
編著者 熊本 理抄
出版 エトセトラブックス
定価 2,400円
発行 2025年3月24日 -
ないものとされてきた存在を可視化する、
部落女性9人による実践と思想。
婦人水平社100年の姉妹たちの歴史、レイシズムとしての部落差別、識字文集、聞き取り、自立生活運動、フェミニスト・カウンセリング、部落解放運動、在日朝鮮人運動、障害者運動、反差別運動、むらの「食」の記憶、地域・コミュニティ……
それぞれの経験を交差させながら掘り起こされる、生きのびるためのフェミニズム。
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障がい者
スクリーンのなかの障害
~わかりあうことが隠すもの~著者 塙 幸枝
出版 フィルムアート社
定価 2,400円
発行 2024年8月10日 -
映画はどのように障害を描いてきたのか――
歴史、物語のパターン、再現による同一化、当事者性⋯⋯様々な角度から映画と障害のつながりを解きほぐす。
三宅唱、田中みゆき推薦。
ろう者の子どもを主人公にした『コーダ あいのうた』がアカデミー賞で作品賞含む3部門に輝くほか、『ドライブ・マイ・カー』『ケイコ 目を澄ませて』『LOVE LIFE』と日本の気鋭の若手監督たちが次々と障害者が登場する作品を手がけている現在。「感動ポルノ」や「共生」といった言葉で単純化することなく、障害の描かれ方、何よりも見つめ方を考え直すべきなのではないか?「スクリーンのなかで障害がいかに描かれてきたのか、また、より今日的な映画作品のなかで障害がいかに描かれるようになったのか」を論じる本書では、サイレント時代から現代まで「映画における障害者イメージの変遷」をたどり、「スクリーンのなかの障害」の歴史が通時的につづられる。そして、その「障害者イメージの変遷」の土台となる「社会における障害観の変化」がどのように起こったのかを「障害学」の基礎とともに提示していく。また、歴史をつづるだけでなく、コミュニケーション、障害の再現、当事者性という切り口のもと映画と障害のつながりを捉え直していく。障害を扱う多くの映画がコミュニケーション、「不全」から「達成」へと進行する物語を描いているのはどうしてか?視覚的・聴覚的な描写によって再現された障害に同一化する際、何かが隠蔽されていないか? 障害者の役は障害当事者しか演じてはいけないのか?といったアクチュアルなテーマが、近年の障害を描いた作品をもとに論じられる。『レインマン』『フォレスト・ガンプ/一期一会』『アイ・アム・サム』といった名作として語られる作品から、『ワンダー 君は太陽』『最強のふたり』『コーダ あいのうた』などの近年話題となった作品まで、多くの観客を得てきた作品を新しい視点で読み直すきっかけにもなる本書。われわれ観客はどのように障害を見つめていくべきか、思考と議論のための新しい出発点。
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障がい者
目の見えない精神科医が、見えなくなって分かったこと著者 福場 将太
出版 サンマーク出版
定価 1,400円
発行 2024年10月15日 -
何が大切か、見えなくなったあなたへ。「目の見えない精神科医」が贈る、希望へのガイドブック。この本の著者は、北海道美唄市にて精神科医として従事される福場将太さん。NHK北海道に「目の見えない精神科医」として出演され、話題となりました。医学部5年生の時に、徐々に視野が狭まる病を患っていることが発覚。そしてとうとう32歳で完全に視力を失いました。それでも福場将太さんは、10年以上に渡り、患者さんの心の病と向き合ってこられました。
目が見えるからこそ、見えるもの。
目が見えるからこそ、見えないもの。
目が見えないからこそ、見えないもの。
目が見えないからこそ、見えるもの。
そんな4つの世界を、「見えていた頃の生活」と、「見えなくなってからの生活」を行き来しながら書かれたのが本書です。
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女性・性差別
トランスジェンダーQ&A
~素朴な疑問が浮かんだら~著者 高井 ゆと里
周司 あきら
出版 青弓社
定価 1,800円
発行 2024年5月1日 - 「性別を生きる」って、どういうこと?トランスジェンダーについての基礎的な情報、性別分けスペースのこと、「トランス差別はいけないけれど気になる」疑問など、大きなクエスチョン21個、そこから派生するクエスチョン65個の問いと答えをまとめる。
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女性・性差別
つくられる子どもの性差
~「女脳」「男脳」は存在しない~著者 森口 佑介
出版 光文社
定価 860円
発行 2024年11月20日 - 「女の子だとおしゃべりできていいな~。男の子はもう怪獣だから!」――親同士の会話でよく聞くフレーズである。大人は無意識に子どもの性格の原因を性別に求めるが、それは正しい態度なのか。実際には活発な女の子も、おとなしい男の子もいる。本書では心理学・脳神経科学の膨大な先行研究をベースに、子どもの「好みの性差」「空間認知の性差」「言葉の性差」「攻撃性の性差」「学力の性差」「感情の性差」をデータで分析。「女脳」「男脳」は科学的根拠に乏しいこと、大人の思い込みこそが後天的に子どもの性差をつくっていることを明らかにする。養育者・教育者必読の「性差の科学」!
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外国人
お巡りさん、その職務質問大丈夫ですか?
~ルポ 日本のレイシャル・プロファイリング~著者 國﨑 万智
出版 ころから
定価 1,700円
発行 2024年6月1日 -
2021年、ドレッドヘアの男性が不当な職務質問を受けた際の動画がSNS上で拡散された。非日本人に見えることが理由とされた一件を「事件」として報じたハフポスト日本版の國﨑万智記者による初の単著。
その後、駐日米国大使館が「日本の警察によるレイシャル・プロファイリング(人種を根拠に犯罪関与を疑うこと)に要注意」とする通達を出し国際問題にもなった。本書では、その実態を明かし、15年前の「公安テロ情報」事件もまじえ、問題点を多角的にさぐる。
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人権全般
「多様性時代」の人権感覚
~実例に学ぶ人権ノート~著者 澤田 省三
出版 花伝社
定価 1,700円
発行 2024年7月25日 - ジェンダー、DV、いじめ、共同親権、過労死、冤罪……わたしたちが直面する人権問題に、どう向き合っていけばよいのか?ジェンダーギャップをはじめ、国際的にも指摘される日本の遅れた人権環境。多様性の時代を迎え、ますます複雑化する人権問題を前に、私たちは何を、どう変えていくべきなのか。具体的な事例をもとに、一人ひとりの意識をアップデートするための手がかりを探る。職場で、教育現場で、家庭で、いま求められる「人権」のあるべきかたち
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人権全般
老後ひとり難民著者 沢村 香苗
出版 幻冬舎
定価 900円
発行 2024年7月31日 - 子どもがいなければ、いずれは“老後ひとり難民”に。入院できない!施設に入れない!死後は無縁仏に!?準備不足な“おひとりさま”の悲惨な末路。世はおひとりさまブームで、独身人口は増え続けるばかり。だが、そのまま老後を迎えて本当に大丈夫だろうか? 配偶者や子どもなどの“身元保証人”がいない高齢者は、入院だけでなく、施設への入居を断られることも多い。高齢で体が不自由になるなか、認知機能の低下で金銭管理が怪しくなり、果ては無縁仏になるケースも。本書ではこのような現実に直面し、かつ急増している高齢者を「老後ひとり難民」と呼び、起こりがちなトラブルを回避する方法と、どうすれば安心して老後を送れるのかについて解説。読むだけで老後の生き方・考え方が劇的に変わる一冊。
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人権全般
朝鮮植民地戦争
~甲午農民戦争から関東大震災まで~著者 愼 蒼宇
出版 有志舎
定価 3,600円
発行 2024年7月30日 - 朝鮮の人びとは甲午農民戦争以降、50年以上にわたって日本の侵略と植民地戦争にさらされ続けた。それは彼我の力が圧倒的に違う「非対称戦争」であるがゆえに凄惨なジェノサイドを伴い、その延長線上に関東大震災時の朝鮮人虐殺は起こったのである。平時のない植民地戦争のなかで虐殺体験や朝鮮民衆への憎悪・恐怖を内面化した日本軍人・兵士たちと、その暴力にさらされながらも抵抗し続けた朝鮮民衆の姿を通して、植民地近代論のように、抵抗の領域を歴史の表舞台から周辺化しようとする傾向を批判し、日本近代史に圧倒的に不在だった植民地戦争の実態を描き出す。
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人権全般
「もう差別なんてない」と思っているあなたへ
~アメリカの経験から日本の現在と未来を考える~著者 森川 美生
大森 一輝
出版 小鳥遊書房
定価 1,400円
発行 2024年9月20日 -
「差別」でなく「区別」ならいいの?差別をなくそうとするのは正義の押し付けなの?
ジェンダー・ギャップ指数が最低レベルのこの国では、進学、就職、職場と「世間」に踏み込んでいくほど、女性であることで別扱いを受ける。外国人や自己主張をするマイノリティが増えるなか、ネット上でもリアルでもヘイトが蔓延している。そう、「差別」は、どこにでも存在しています。見えない/見ないだけ。
自分が何に縛られているのか、本書を通して、一緒に考えましょう。
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人権全般
みんながんばってるのになんで世の中「問題だらけ」なの?
~知識ゼロからの社会課題入門~著者 安部 敏樹
出版 ニューズピックス
定価 1,800円
発行 2024年12月24日 -
「知らなかった」で誰かを傷つける、その前に。
タブーなし。きれいごとなし。
マンガと対話形式でするする読めて、まるっとわかる。
日本一社会課題に詳しい東大卒・元「問題児」、8年ぶりの著書。
個別の課題に興味がなくとも、これを読めば、身近な違和感とあらゆる社会課題のつながりが見えてくる。
ネットやニュースではわからない、社会の見方を一新する一冊。
これまでにない「社会課題」入門書。
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人権全般
「帰れ」ではなく「ともに」
~川崎「祖国へ帰れは差別」裁判とわたしたち~著者 石橋 学
板垣 竜太
神原 元
崔 江以子
師岡 康子
出版 大月書店
定価 1,800円
発行 2024年10月22日 - ヘイトスピーチ裁判の画期をなす「祖国へ帰れ」は差別で違法との判決。泣き寝入りしない当事者の闘い、「多文化共生のまち」川崎での住民運動の成果である。判決の意義を明らかにし、共生社会実現のための新たな法制度を問う。
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その他
「叱れば人は育つ」は幻想著者 村中 直人
出版 PHP研究所
定価 1,130円
発行 2024年7月12日 - 村中直人氏は、脳・神経科学などの知見から、叱ることには「効果がない」と語る。叱られると人の脳は「防御モード」に入り、ひとまず危機から逃避するために行動を改める。叱った人はそれを見て、「ほら、やっぱり人は叱らないと変わらない」と思ってしまうのだが、叱られた当人はとりあえずその場の行動を変えただけで、学びや成長を得たわけではないのだ。そして厄介なことに、人間には「よくないことをした人を罰したい」という欲求が、脳のメカニズムとして備わっているため、叱ることで快感を得てしまうのである。では、どうすれば人は成長するのか。本書は臨床心理士・公認心理師で、発達障害、不登校など特別なニーズのある子どもたち、保護者の支援を行ってきた著者が、「叱る」という行為と向き合ってきたさまざまな分野の識者4人と、叱ることと人の学びや成長について語り合った一冊である。
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その他
これから大人になるアナタに伝えたい10のこと
~自分を愛し、困難を乗りこえる力~著者 サヘル・ローズ
出版 童心社
定価 1,650円
発行 2024年11月30日 -
戦争に人生を翻弄され、養母とともに来日してからも、貧困やいじめに苦しんだサヘル・ローズ。
幼少期から積み重なった辛い経験は、心に大きな穴を空けてしまったといいます。
けれど、さまざまな出会いを経て、彼女は自分の心の形を愛し、笑顔で前を向けるように。
暗闇と孤独の中を生き抜いてきたサヘル・ローズが、悩みの中にいる子どもたちの孤独や痛みに寄り添い、「大丈夫」と元気づけ、自分らしく生きていくためのヒントを語ります。
また彼女は、世界中を旅し、紛争で難民となった人びと・貧困に喘ぐ人びとに会いに行き、支援する活動を続けています。祖国を追われ、貧しさの中で喘いでいる世界中の人びとの現状を知り、自分の心に引き寄せて見つめていきます。
その旅は、幼き日の自分を救うための旅でもありました。
旅の中で世界の現実を目の当たりにし、彼女がたどり着いた「真実」とは?
未来の大人に向けて、自分を愛し、他者と手を取り合って生きていくヒントが詰まった、サヘル流「人生指南書」。
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その他
格差の“格”って何ですか?
~無自覚な能力主義と特権性~著者 勅使川原 真衣
出版 朝日新聞出版
定価 1,600円
発行 2025年1月20日 - 「『わかる』とは?に挑んだ意欲作。「要するに」病の人にこそ、ぜひ読んでほしい」――山口周氏推薦! 「タイパ」重視、「自己肯定感」育て、「ウェルビーイング指標」の活用、「自立」の推進、「リスキリング」のススメ、「機嫌」を良くする方法、「成長」の希求、「つぶしが効く」能力……。社会でもてはやされる「よりよい生き方」「しあわせになる方法」を疑い、軽やかに解きほぐす20の問い。