ひろげよう人権|東京人権啓発企業連絡会

書籍紹介

お薦めする人権関係図書です。書籍紹介の「内容の概略」は出版社の紹介文を引用しています。

外国人

入管問題とは何か
~終わらない〈密室の人権侵害〉~
編著者 鈴木江理子
    児玉 晃一
著者  朴 沙羅
    高橋 徹
    周 香織
    木村 友祐
    空野 佳弘
    挽地 康彦
    井上 晴子
    安藤真起子
    アフシン
出版 明石書店
定価 2,400円
発行 2022年9月4日
「暴力性」を放置する社会を続けるのか
日本には、正規の滞在が認められない外国人を収容する入管収容施設がある。収容の可否に司法は関与せず、無期限収容も追放も可能な場所だ。差別と暴力が支配するこの施設は、私たちの社会の一部である。「不法な外国人」に対する眼差しにも迫る、果敢な試み。
「移民国家」としての日本
~共生への展望~
著者 宮島 喬
出版 岩波書店
定価 820円
発行 2022年11月18日
私たちの周りでは当たり前のように外国人たちが働き、暮らしている。もはや日本は世界的な「移民大国」となっている。しかし、その受け入れは決してフェアなものではなかった。雇用、家族形成、ことば、難民……彼ら彼女らが生きる複雑で多様な現実を描き、移民政策の全体像と日本社会の矛盾を浮き彫りにする。
団地と共生
~芝園団地自治会事務局長 二〇〇〇日の記録~
著者 岡﨑 広樹
出版 論創社
定価 1,800円
発行 2022年11月30日
高齢者と外国人が集住する場所としての「団地」。そこでは日々、どんなことが起きているのか?日本の未来を先取りする団地で、若き事務局長が奮闘する!外国人の住人が多いことから、一時期は「チャイナ団地」と揶揄された埼玉県の川口芝園団地。30代で団地自治会の事務局長となった著者が、人々の共住と共生の可能性を探った2000日の記録。
外国人集住団地
~日本人高齢者と外国人の若者の“ゆるやかな共生”~
著者 岡﨑 広樹
出版 扶桑社
定価 960円
発行 2022年7月4日
かつて「チャイナ団地」と呼ばれ、今も住民の半分以上が外国人の芝園団地(埼玉県川口市)に住み、数々のトラブルと向き合い見えてきた共生の道筋―
急激に進む高齢化と多国籍化の中で誰もが住みやすい環境をつくる!!
外国人差別の現場
著者 安田 浩一
   安田 菜津紀
出版 朝日新聞出版
定価 850円
発行 2022年6月13日
病死、餓死、自殺……入管での過酷な実態。ネット上にあふれる差別・偏見・陰謀。日本は、外国人を社会の一員として認識したことがあったのか──。「合法」として追い詰め、「犯罪者扱い」してきた外国人政策の歴史。無知と無理解がもたらすヘイトの現状に迫る。
移民の人権
~外国人から市民へ~
著者 近藤 敦
出版 明石書店
定価 2,400円
発行 2021年9月20日
多文化共生社会の進展のために
外国人の法的地位と権利保障をめぐる国内法上の問題について判例を分析しながら整理。人権条約と憲法に照らして課題を乗り越える、多文化共生社会に求められる指針を提示する。国民と外国人の二分法ではなく、「外国にルーツを持つ人」「将来の国民」も含む“移民”の権利保障と市民としての社会参加に向けた展望と課題を学ぶ基本書。
ある日の入管 ~外国人収容施設は“生き地獄”~
著者 織田 朝日
出版 扶桑社
定価 1,300円
発行 2021年3月2日
あまりにも非人道的な入管の実態を、マンガでリアルに描く!!
法務省の外局で、出入国に関する手続きを行う「出入国在留管理庁」(入管)。この機関は日本人の出入国管理だけではなく、外国人の在留許可の管理や難民認定手続きなども担当している。また、ビザが切れて(または更新が認められずに)オーバーステイになったり、難民申請が認められなかったりといった外国人を収容する全国17か所の施設の管理も行っている。
日本人にはあまり知られていないが、この収容施設では行き場のない外国人に対する、暴行・暴言・イジメ・監禁・医療放置など非人道的な処遇が横行。その中で被収容者たちは心身を病み、自殺未遂を繰り返す人も出てきている。
著者は2004年から外国人被収容者の支援を行い、その体験をマンガに描き続けてきた。収容施設では写真を撮ることが許されず、本書は入管の実態をビジュアルで伝える、唯一の貴重なリポートと言える。117本のマンガに加えて、入管の実態を伝えるコラムとキーワード解説も収載。
ルポ技能実習生
著者 澤田 晃宏
出版 筑摩書房
定価 860円
発行 2020年5月8日
中国にかわり技能実習生の最大の供給国となったベトナム。
「労働力輸出」を掲げる政府の後押しもあり、日本を目指す農村部の若者たち。多額の借金を背負ってまで来日した彼らの夢は「三〇〇万円貯金する」こと。故郷に錦を飾る者もいれば、悪徳ブローカーの餌食となる者もいる。劣悪な企業から逃げ出す失踪者は後を絶たない。
日越の関係機関、実習生、支援団体を取材し、単純労働者の受け入れ先進国・韓国にも飛んだ。国際的な労働力移動の舞台裏を全部書く。
ルポ入管 ~絶望の外国人収容施設~
著者 平野 雄吾
出版 筑摩書房
定価 940円
発行 2020年10月7日
密室で繰り広げられる暴行、監禁、医療放置――。
巨大化する組織に翻弄される非正規滞在者の声を伝え、日本の入管制度の問題点に迫る。
「やさしい日本語」で伝わる!公務員のための外国人対応
著者 岩田 一成 / 柳田 直美
出版 学陽書房
定価 2,000円
発行 2020年10月16日
日本語にちょっとした工夫を加えて、わかりやすく伝える方法を紹介!
2019年4月、改正入管難民法が施行され、外国人労働者の受入れに舵を切った日本。
自治体では、今後ますます外国籍住民とのやりとりが増え、今のままでは対応できなくなることは必至です。
こうした中、近年さまざまな自治体で導入されるほか、コロナ渦における外国人住民への情報伝達の手段としても注目を集めるのが「やさしい日本語」です。
本書は、「やさしい日本語」を使った外国人対応のスキルを解説しています。
「外国人が来ると慌ててしまう」
「うまく説明できるか不安だ」
そんな不安を取り除き、易しく・優しく伝えるノウハウが身につく一冊。
市民課から税務課、国保年金課、子育て支援課、福祉課、教育委員会・・・などなど、外国人住民が訪れる機会の多い各種窓口でお役立てください!
芝園団地に住んでいます
~住民の半分が外国人になったとき何が起きるか~
著者 大島 隆
出版 明石書店
定価 1,600円
発行 2019年10月
2016年の米大統領選挙で排外主義の台頭を目の当たりにした著者は、取材から帰国した後、住民の半数が外国人の芝園団地(埼玉県川口市)に移り住む。日本人住民の間に芽生える「もやもや感」と、見えない壁を乗り越えようとする人々を描いたノンフィクション。
日本の異国
~在日外国人の知られざる日常~
著者 室橋 裕和
出版 晶文社
定価 1,800円
発行 2019年5月
2017年末で250万人を超えたという海外からの日本移住者。留学生や観光客などの中期滞在者を含めれば、その数は何倍にもなる。今や、都心を中心に街を歩けば視界に必ず外国人の姿が入るようになったが、彼らの暮らしの実態はどのようなものかはあまり知られていない。私たちの知らない「在日外国人」の日々に迫る。
奴隷労働
~ベトナム人技能実習生の実態~
著者 巣内 尚子
出版 花伝社
定価 2,000円
発行 2019年3月

「労働力」の前に「人間」だ!
急増するベトナム人技能実習生が見た、もう一つの〈日本〉詳細な聞き取りで明らかになる驚くべき実態。仲介ビジネスの横行で、多額の渡航前費用を借金し来日するベトナム人実習生たち。低賃金、長時間労働、暴力、パワハラ、セクハラ、劣悪な住居環境、家賃天引きの二重の搾取、除染などの危険な業務、「逃げる」ことを選ぶ実習生、多くの死者……。広がる実習生支援の市民の輪、動き出す労働組合。
日本社会の対応はこれでいいのか?
外国人労働者受け入れ拡大の矛盾から、目をそらしていいのか
わたしもじだいのいちぶです
~川崎桜本・ハルモニたちがつづた生活史~
著者 康 潤伊
鈴木 宏子
丹野 清人
出版 日本評論社
定価 2,000円
発行 2019年1月
ふるえる手でつづった一字一字が、過去・現在・未来を語り出すー学ぶことをあきらめなかったハルモニ(おばあさん)たちの、鮮やかな生の記録。
#黙らない女たち
~インターネット上のヘイトスピーチ・複合差別と裁判で闘う~
著者 李 信恵
上瀧 浩子
出版 かもがわ出版
定価 1,300円
発行 2018年8月
ヘイトスピーチを拡散した在特会と、まとめサイト「保守速報」との裁判の記録。
在特会による民族を理由としたインターネット上での度重なる誹謗中傷。「ここで泣き寝入りしたら、別のだれかが同じ思いをする」。
奮起した著者は、名誉毀損でふたつの裁判を起こす。
ひとつは在特会への裁判。
もうひとつは、まとめサイト「保守速報」への裁判。
本来、多様な人たちが発信し出会う場であるインターネットを、これ以上ヘイトスピーチの舞台にはしない。「在日朝鮮人」で「女性」であることへの二重の差別=複合差別も許さない。裁判にかける著者の想いをつづる。
インターネット上での誹謗に苦しむ人、マイノリティ女性、ヘイトスピーチに「黙らさ」れているすべての人に贈る、闘いの記録
証言集 関東大震災の直後 朝鮮人と日本人
編集 西崎 雅夫
出版 筑摩書房
定価 900円
発行 2018年8月
大震災の直後に多発した朝鮮人への暴行・殺害。
芥川龍之介、竹久夢二、折口信夫ら文化人、子供や市井の人々が残した貴重な記録を集大成する
ゲッベルスと私
~ナチ宣伝相秘書の独白~
著者 ブルンヒルデ・ポムゼル
トーレ・D.ハンゼン
翻訳 森内 薫
赤坂 桃子
監修 石田 勇治
出版 紀伊國屋書店
定価 1,900円
発行 2018年6月
ヒトラーの右腕としてナチ体制を牽引したヨーゼフ・ゲッベルスの103歳の元秘書が、69年の沈黙を破り当時を回想する
コンビニ外国人
著者 芹澤 健介
出版 新潮社
(新潮新書)
定価 760円
発行 2018年5月
全国の大手コンビニで働く外国人店員はすでに4万人超。実にスタッフ20人に1人の割合だ。
ある者は東大に通いながら、ある者は8人で共同生活をしながら――
彼らはなぜ来日し、何を夢見るのか?「移民不可」にもかかわらず、世界第5位の「外国人労働者流入国」に日本がなったカラクリとは?日本語学校の危険な闇とは?丹念な取材で知られざる隣人たちの切ない現実と向き合った入魂のルポルタージュ
なくそう!職場のレイシャルハラスメント
編集 NPO法人多民族共生人権教育センター
出版 NPO法人多民族共生人権教育センター
定価 926円
発行 2017年9月
気づきにくいレイシャルハラスメント(RH)を8類型に具体化し、事業所がRH防止と救済に取り組む法的根拠、具体的な就労規則の例などが解説されている
在日コリアンの歴史を歩く
~未来世代のためのガイドブック~
編集 在日コリアン青年連合(KEY)
出版 彩流社
定価 2,100円
発行 2017年8月
戦後70年が過ぎ、歴史の風化と歪曲が進み、在日コリアンの若い世代はヘイトスピーチの時代に生きています。そのような中で、日本の若い世代とともに、歴史をまっすぐに見つめ、具体的に学べるよう、在日コリアンの集住地や戦争の爪跡のガイド、1世2世の個人史、身近な写真と家族史を1冊の本にまとめました。フィールドワークに出かけたくなる写真付きのガイドや、若い世代のためにとやさしい言葉で語ってくれた1世2世の人生哲学、また3世4世の視点でのコラムやKEYワード解説により、植民地支配と戦争を繰り返さないために、歴史をよりリアルに楽しく学べます!写真・地図多用!

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