私たちは企業の立場から人権の輪をひろげるため、人権に関するさまざまな情報を発信しています。

会員のCSR

障害者とともに働き、ともに生きる 「佐川急便」

 当社が障害者雇用を始めたのは10年以上前の事ですが、その内容は、法定雇用数に全く届かない状況でした。3年程前、いろいろな場面でコンプライアンスが叫ばれ始めころから法定雇用率をクリア−すべく本格的に取り組みました。
 その結果、現在では関東支社管轄(1都7県)で働く障害者の人数は120名、雇用率も2.0%に届くようになりました。特例子会社を設立したわけでもないのに、比較的短期間で雇用人数を増やせた理由には、知的障害者の活躍があります。

知的障害者の活躍

▲パソコン入力の作業風景  現在関東支社管轄には86ヵ所の営業所があります。運輸業ですのでトラックの走り回る構内や、荷捌きをするプラットホームなど、広い敷地の清掃や片づけは、なかなか大変な作業です。またトラックが着車すれば荷物の積み降ろしもあり、更に荷物一つひとつに貼ってある伝票のバーコードの読み取り入力作業など、現場の作業は何をするにも人手が必要なのです。
 今にして思えば、これらの知的障害者にとって働きやすいフィールドがあったことが幸いでした。当初は不安を抱えながら採用した知的障害者でしたが、実に誠実で安定した仕事ぶりを見せてくれて、中にはパソコンの入力作業や各種帳票類の整理など事務仕事にまで職域を広げる人も出てきました。

▲メール便の封入作業風景  知的障害者本人の持てる能力や習熟度合いをよく見て指導すると、驚くような能力を発揮した事例も多く、その結果として60名の知的障害者を雇用するに至りました。当然トラブルがない訳ではありませんが、各地域の障害者就労支援組織や養護学校時代の先生までが、多面的な支援をしてくれて、障害者一人ひとりの社会生活の安定と自立を目指しております。

ナチュラルサポートを目指して

 当社の障害者雇用の特徴の一つは、障害者を1ヵ所にまとめていないことです「ともに働く!」を合言葉に各営業所にバラバラに配属しています。障害の種類は様々ですが、それぞれ異なる職場において一般社員とともに、実戦力として活躍しています。
 障害者が職場で多くの人たちとふれあいながら「ともに働き、ともに生きる」ということを実感できるように努めております。また健常者も障害のある社員とともに社会生活を送ることで、障害者に対する理解を深めています。障害のある人たちが本当はどのような支援を必要としているのかを日々のふれあいの中から肌で感じとり、自然なサポートができるようになりつつあります。
 このような雇用形態がノーマライゼーション推進の第一歩であると考えております。


▲荷降ろし場の風景

▲広い構内の清掃風景

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