ひろげよう人権|東京人権啓発企業連絡会

書籍紹介

お薦めする人権関係図書です。書籍紹介の「内容の概略」は出版社の紹介文を引用しています。
書籍の価格は、定価(本体)+税になります。

同和問題

おいべっさん
著者 竹内 紘子
出版 解放出版社
定価 1,470円
発行 2012年12月
サヤは、徳島市在住の小学5年生。お正月、山奥で一人住まいのおばあちゃんのところに行くことに。そこで出会う自然や人間模様、人形遣いリエの出産。木偶のおいべっさんは、ただの人形なのか? 感受性豊かにつづられる物語。
隣保館
〜まちづくりの拠点として〜
著者 大北 規句雄
出版 解放出版社
定価 1,680円
発行 2012年11月
19世紀後半、イギリスのロンドンに起源をもつセツルメントから発展した隣保館。歴史的経過や変遷、隣保館自身の改革の足跡等、実態調査を基に検証。まちづくりの拠点として生かす機能や役割をもった、期待される隣保館のありかたを提言。
ピストルと荊冠
〜<被差別>と<暴力>で大阪を背負った男・小西邦彦〜
著者 角岡 伸彦
出版 講談社
定価 1,575円
発行 2012年10月
ヤクザと部落解放運動活動家の二束のわらじをはき、莫大な富と権力を握った男・小西邦彦。晩年「飛鳥会事件」で逮捕され失意の中この世を去った。その力は行政、警察、税務署、財界にまで及び権勢を振るった。約40年間、解放同盟支部長の職にあったが、次第に人生の目的は福祉事業へと変わり、老人ホームや保育園経営に邁進する。それは解放運動関係者の不祥事が続き、運動衰退の時期となぜか重なった。人生の「貧困と清濁」を体現した男の波乱万丈の生涯を描く。講談社ノンフィクション賞受賞第一作。
差別の境界をゆく
〜生活世界のエスノグラフィー〜
著者 岸 衞
桜井 厚
出版 せりか書房
定価 2,415円
発行 2012年10月
「これほど長く被差別部落に通い続けたのは、ひとに出会うためにほかならなかった」と考える著者たちが、人びとの生活世界をとおして「差別のまなざしの変化」を記録し、丁寧に読み解いたエスノグラフィーの力作。
戦後部落解放運動史
〜永続革命の行方〜
著者 友常 勉
出版 河出書房新社
定価 1,365円
発行 2012年4月
社会をゆるがした被差別部落民の闘いは何を問いかけたのか。戦後から現在にいたる運動、行政、文化などの各領域の経験を思想的に検証する俊英による、いまだ誰もなしえなかった果敢な試み
河原ノ者・非人・秀吉
著者 服部 英雄
出版 山川出版社
定価 2,940円
発行 2012年4月
社会の重要な役割を担いながらも、差別に耐え、誇りを持って生きてきた人びと。中世史の観点から差別の歴史を叙述。
どん底
〜部落差別自作自演事件〜
著者 高山 文彦
出版 小学館
定価 1,995円
発行 2012年4月
03年12月から09年1月まで、被差別部落出身の福岡県立花町嘱託職員・山岡一郎(仮名)に対し、44通もの差別ハガキが送りつけられた。山岡と部落解放同盟は犯人特定と人権啓発のために行政や警察を巻き込んで運動を展開していったが、09年7月に逮捕された犯人は、被害者であるはずの山岡一郎自身だった。なぜ山岡はハガキを出さざるを得なかったのか−−現代の部落差別の構造と山岡の正体に鋭く迫りながら、部落解放同盟が”身内”を追及する前代未聞の糾弾のゆくえを追う。
永井荷風と部落問題
著者 野町 均
出版 リベルタ出版
定価 1,995円
発行 2012年3月
独立自尊、根っからの自由人として明治から昭和を駆け抜けた永井荷風の一風変わった人生に寄り添いながら、部落差別をめぐる彼の作品の原テキストの運命を徹底追究。「差別用語」を隠したり言い換えたりすることは、歴史を削除し書き換えるものであると訴える。部落問題をめぐる今日の歪んだ問題状況への元高校長の勇気ある直言!
部落解放運動の歩み100項
〜ビジュアルブック〜
著者 部落解放・人権研究所
出版 解放出版社
定価 1,575円
発行 2011年12月
日本における最初の人権宣言として多くの人々に影響を与えてきた水平社宣言。部落差別撤廃と人権確立を求めた水平社の闘いは、現在の部落解放運動に脈々と受け継がれている。本書は100項目の解説、多くの写真・資料で語る。
解放令の明治維新
〜賤称廃止をめぐって〜
著者 塩見 鮮一郎
出版 河出書房新社
定価 1,365円
発行 2011年6月
明治4年、一片の太政官布告で、穢多非人ら賤民は解放された。しかし本当に解放されたのか。解放令以前以後の、血と涙、努力と思惑の社会政治学。
描かれた被差別部落
〜映画の中の自画像と他者像〜
著者 黒川 みどり
出版 岩波書店
定価 2,940円
発行 2011年4月
戦後民主化にともなう差別解消への希望を込めた1948年の「破戒」から部落解放同盟自身が製作に携わった1991年の「橋のない川」まで——部落問題を扱う映画のなかに無自覚に描き込まれてきた差別意識と、それへの被差別当事者の応答や対抗のなかに、部落問題をかたちづくる社会意識のありようを探る意欲的な試み。
近代部落史
〜明治から現代まで〜
著者 黒川 みどり
出版 平凡社
定価 819円
発行 2011年2月
落問題は、封建制やケガレ意識といった過去の遺物ではなく、今でも形を変えて存在し続けている。近代国家の成立以来、時代ごとに再編・強化されてきた差別構造を解き明かす。
被差別部落の形成伝承
著者 本田 豊
出版 現代書館
定価 2,100円
発行 2010年11月
全国の被差別部落を隈なく歩いている著者が、その地の人から部落形成に纏わる伝承 部落に多い白山神社と時宗、部落の強制移住、部落の産業、弾左衛門の支配、意外にも先祖は医者、神主 等を具体的な聞き取りから被差別形成の実態に探る。
部落文化・文明
〜差別で失った価値群:この世界の全体像を誰も見ていなかった〜
著者 川元 祥一
出版 御茶の水書房
定価 8,925円
発行 2010年11月
《部落学の構築をめざして》 部落問題は文明概念によってすべて解決できる。部落文化はそこから生まれた価値を示す。精神的価値、利用価値、交換価値など。それらは部落の歴史的職業、危機管理機構・「死穢」などケガレの再生・宗教的キヨメから発生した。
これでなっとく!部落の歴史 続・私のダイガク講座
著者 上杉 聰
出版 解放出版社
定価 2,100円
発行 2010年10月
好評の前近代部落史『これでわかった! 部落の歴史』の続編。近現代の新しい部落史を大学での講義をもとに部落問題と人権問題との関係も視野に入れて新たに執筆。多くの史料・図表・写真を使っての具体的でわかりやすい入門書 (1)部落差別は今なぜあるのか? (2)差別までなくすつもりはなかった!? (3)部落解放反対騒擾の悲劇はなぜ (4)「非人」のゆくえと近代社会 (5)部落の経済的二極分解と就労 (6)キリスト教・自由民権運動と部落 (7)戦前の裁判と「家」制度 (8)水平社はなぜ生まれたのか (9)戦争と差別、そして新憲法(10)同和施策の進展と今後の課題
狭山事件の真実
著者 鎌田 慧
出版 岩波書店
定価 1,470円
発行 2010年4月
1963年の事件発生から半世紀近く、今も石川一雄氏の再審を求める闘いは続く。当初無実を主張しながら後に自供し、第一審死刑判決後まで女高生殺害の自白を維持したのはなぜか。石川氏が無罪であるという根拠とは何なのか。数々の新証拠を踏まえ、出獄後の長時間インタビューで事件の闇に初めて迫る衝撃作。
差別のカラクリ
著者 奥田 均
出版 解放出版社
定価 1,785円
発行 2009年10月
著者は、現代の<部落問題>理解のパラダイム、新たな解放運動のあり方などに積極かつ大胆に主張を展開。これまで積み上げてきた理論を本書にわかりやすく総合的・体系的にまとめ上げた。今後の解放理論の創造に向けた必読書。
部落問題の歴史的展開
著者 吉田 徳夫
出版 プレアデス出版
定価 2,100円
発行 2009年5月
部落問題を通してみる日本歴史の通史的研究。中世の身分制度から近現代までの形成過程と現状を考察。

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