ひろげよう人権|東京人権啓発企業連絡会

書籍紹介

お薦めする人権関係図書です。書籍紹介の「内容の概略」は出版社の紹介文を引用しています。

同和問題

路地の教室
〜部落差別を考える〜
著者 上原 善広
出版 筑摩書房
定価 861円
発行 2014年1月
「路地(同和地区、被差別部落)って何?」「差別なんて今もあるの?」「同和教育、同和利権とは?」すべての疑問に答えます。部落問題を考える、はじめの一冊!
2013年度版
全国のあいつぐ差別事件
著者 部落解放・人権政策確立要求中央実行委員会:編
出版 解放出版社
定価 1,680円
発行 2013年12月
毎年度、被差別部落に関わる差別事件を集約している本書最新版。おおよそ2012年4月からの一年間に発生、発覚した事例について、 主に『解放新聞』の中央版・各地版などから分野別に紹介、解説する。
人権・部落問題学習・啓発に必携の一冊。
海を渡った白山信仰
著者 前田 速夫
出版 現代書館
定価 2,100円
発行 2013年12月
白山信仰の研究の第一人者の前田氏の書き下ろし。朝鮮はもとより、ユーラシア大陸にハクサンの源のシラの言葉、シラの付く山が多く存在することに注目し、その壮大な視点から、日本の白山信仰を画期的に追求する。
知っていますか? 部落問題一問一答 第3版
著者 奥田 均
出版 解放出版社
定価 1,260円
発行 2013年11月
「今でも部落差別はあるの?」
「部落はいつごろ、なぜできたの?」
「私には関係ないのでは?」など、
よく聞かれる23の問いにわかりやすく答えた入門書。
同和対策の特別措置法期限切れ後の変化や新たな課題も加えて執筆した新版。
大坂の非人
〜乞食・四天王寺・転びキリシタン〜
著者 塚田 孝
出版 筑摩書房
定価 840円
発行 2013年10月
近代身分制の「常識」を問い直す!
「非人」の実態は、江戸時代の身分制だけでは捉えられない。町奉行所の御用を担っていたことなど意外な事実を明らかにし、近世身分制の常識を問い直す一冊。
うちは精肉店
出版 農山漁村文化協会
定価 1,680円
発行 2013年10月
北出精肉店は、牛の肥育から屠畜・精肉までを代々営んできた家族経営の精肉店。7代にわたって続けてきた屠畜・解体は2011年秋に幕を閉じた。生きものは、どのように食べものに変わるのか。手とナイフと牛とが一体になるその瞬間、肉、内臓、骨、皮、血、それぞれが、それぞれに生かされ、生きものであった名前が、食べものの名前へと変わる。こうして、おいしい肉やモツが生まれ、皮は太鼓となって生まれ変わる。いのちをいただいて、いのちを生かす。それが北出さんたち家族の仕事だ。 写真と文 本橋 成一
白山信仰の謎と被差別部落
著者 前田 速夫
出版 河出書房新社
定価 2,100円
発行 2013年9月
白山神社はなぜ被差別部落に多いのか—永遠の疑問に答えようと書かれた本書。白山信仰の中心地であった北陸で、時宗、一向宗にいかに駆逐されていったか、歴史的な推移からもその信仰の実体を追う。
「人権の世間」をつくる
著者 奥田 均
出版 解放出版社
定価 1,575円
発行 2013年8月
部落差別をはじめ、福島差別、水俣差別、ハンセン病回復者への差別などさまざまな差別の現実と共通性を見据え、 過去の差別事件や同和行政の基本、人権意識調査の再整理を試みる。
今後の人権行政の課題を問いかける論集。
猿まわし
〜被差別の民俗学〜
著者 筒井 功
出版 河出書房新社
定価 1,995円
発行 2013年7月
中世以前、猿は信仰され、馬の守り神でもあったが、猿に関わる人はなぜ差別されるようになったのか、猿まわしからさかのぼり、各地の猿地名と「呪的能力者」から探る。
部落・差別の歴史
〜職能・分業、社会的位置、歴史的性格〜
著者 藤沢 靖介
出版 解放出版社
定価 2,940円
発行 2013年6月
近世政治起源説の批判を端緒に、差別を「平人」社会形成からの疎外・排除ととらえ、全社会的な歴史過程に位置づける。部落の生業・職能に注目し、社会的分業体制における部落の位置を検討、部落を自律的な集団として把握するとともに、その活動領域の特異性(境界領域)に部落差別解明の鍵を見いだした。
差別とアイデンティティ
編著者 畑中 敏之
朝治 武
内田 龍史
出版 阿吽社
定価 2,625円
発行 2013年6月
差別と被差別の関係性の狭間で、解放の主体としてのアイデンティティ形成を戦略として構築してきた被差別者の歴史に、しなやかさとしたたかさを学び、現代人が見失っているものを改めて提示する論稿集。
芸能入門・考
〜芸に生きる〜
著者 小沢 昭一
土方 鉄
出版 明石書店
定価 1,890円
発行 2013年4月
社会の最底辺で厳しい差別を受けながらも、それを逆手にとって民衆の生活に豊かな潤いを作りだしてきた日本の芸能。猿楽能、大道芸、放浪芸など、生活と労働に根差した芸能の原初の姿を追い求めて全国各地を歩き、その根源に迫る
弥栄のきずな
著者 林 由紀子
出版 毎日新聞社
定価 1,365円
発行 2013年4月
京都・祇園町にあった、日本最古の小学校を受け継いだ弥栄(やさか)中学校。さまざまな背景や困難を抱える生徒と教師らが支え合う人権教育を見つめた感動のルポ。
穢れと神国の中世
著者 片岡 耕平
出版 講談社
定価 1,785円
発行 2013年3月
誰が、いつ、どのように生み出したのか?
穢観念と、排除される他者、そして生まれる<われわれ>という意識。中世史の一大テーマに挑む意欲作!
列島に共通して見られる、出産と死を「穢」とみなす民俗習慣。その起源の探求は九〜十世紀に制定された『延喜式』に行き当たる。その他数多くの史料を、当時の息づかいがわかるように参照し、「穢」という不可思議な意識と、社会秩序感覚が生み出された過程を明らかにする。
さらに、神国という<われわれ>意識、つまり国家意識の萌芽を見出さんとする挑戦的な歴史学の試み。
差別と反逆
〜平野小剣の生涯〜
著者 朝治 武
出版 筑摩書房
定価 2,940円
発行 2013年01月
国水平社創立に参加したただ一人の東北人、その存在は歴史から忘れ去られてきた。平野小剣は、東北出身として唯一人の全国水平社創立メンバーである。また、晩年は国家主義運動に転ずるなど、激しい時代とともに生きた。初の本格的評伝。
自力自闘の解放運動の軌跡
〜被差別部落に生まれ、育ち、闘う〜
著者 森田 益子
出版 解放出版社
定価 1,575円
発行 2012年12月
高知の被差別部落に生まれた著者が、部落差別・女性差別と闘い、すべての人が暮らしやすい世の中を築くため、福祉運動など多様な運動を展開した88年の自力自闘の人生を綴る。
橋下徹現象と部落差別
著者 宮崎 学
小林 健治
出版 にんげん出版
定価 987円
発行 2012年12月
橋下市長に対する差別的キャンペーンの問題点を探り、『週刊朝日』、さらに昨年10月に出された『新潮45』、『週刊新潮』、『週刊文春』を糾弾する。
おいべっさん
著者 竹内 紘子
出版 解放出版社
定価 1,470円
発行 2012年12月
サヤは、徳島市在住の小学5年生。お正月、山奥で一人住まいのおばあちゃんのところに行くことに。そこで出会う自然や人間模様、人形遣いリエの出産。木偶のおいべっさんは、ただの人形なのか? 感受性豊かにつづられる物語。
隣保館
〜まちづくりの拠点として〜
著者 大北 規句雄
出版 解放出版社
定価 1,680円
発行 2012年11月
19世紀後半、イギリスのロンドンに起源をもつセツルメントから発展した隣保館。歴史的経過や変遷、隣保館自身の改革の足跡等、実態調査を基に検証。まちづくりの拠点として生かす機能や役割をもった、期待される隣保館のありかたを提言。
ピストルと荊冠
〜<被差別>と<暴力>で大阪を背負った男・小西邦彦〜
著者 角岡 伸彦
出版 講談社
定価 1,575円
発行 2012年10月
ヤクザと部落解放運動活動家の二束のわらじをはき、莫大な富と権力を握った男・小西邦彦。晩年「飛鳥会事件」で逮捕され失意の中この世を去った。その力は行政、警察、税務署、財界にまで及び権勢を振るった。約40年間、解放同盟支部長の職にあったが、次第に人生の目的は福祉事業へと変わり、老人ホームや保育園経営に邁進する。それは解放運動関係者の不祥事が続き、運動衰退の時期となぜか重なった。人生の「貧困と清濁」を体現した男の波乱万丈の生涯を描く。講談社ノンフィクション賞受賞第一作。

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