ひろげよう人権|東京人権啓発企業連絡会

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国際手話とは

「明日へ」52号では、手話を覚えるきっかけにもなればと、手話ゲームを使った脳トレーニングについてご紹介しましたが、今回は、東京都福祉保健局を訪問し、日ごろ日本で使われている手話とは異なった表現方法である「国際手話」についてお聞きしてきました。

「手話」は聴覚障がい者の生活の中で生み出された「手のことば」で、さまざまな意味を表すことができ、顔の表情や体の動きをあわせることで、感情を豊かに表現することもできます。
しかしながら、話し言葉と同じように国や地域によって異なっていて、例えばフランスにはフランスの手話、中国には中国の手話があり、同じ英語圏でも国が違えば手話の表現も同じではありません。聴覚障がいのある外国人と意志の疎通をするためには、その国の手話を使う必要がありますが、異なる手話同士でのコミュニケーションはとても大変なので、国際交流の場では国際手話という共通語が使われています。
国際手話はいろいろな国の人にとってわかりやすい身振りや表現で作られており、聴覚障がい者(ろう者)の世界的な交流の場である「世界ろう者会議」や、ろう者の国際的スポーツ大会である「デフリンピック」で公用語として使われています。
国際手話は2020年の東京オリンピック・パラリンピックでも活用される予定で、現在、東京都では国際手話通訳・ガイドの養成を支援しています。
2020年に海外から来られる聴覚障がいの方々に安心して訪れていただけるように、みなさんも国際手話を覚えてみませんか。興味のある方は、東京都へお問合せください。
「東京都福祉保健局障害者施策推進部」Tel.03-5320-4147

また、各国の手話や国際手話を知らなくても、外国の聴覚障がい者に道などを尋ねられたら、下のイラストのように目で見て分かるようお伝えすることで、日本での時間を楽しんでいただくお手伝いができますので、積極的なサポートを心がけたいものです。

外国人の聴覚障害者をサポートするときは

外国人の聴覚障害者をサポートするときは

※イラスト出典;東京都作成リーフレット「話そう!手のことば 世界をつなぐ手話」

2018.6掲載

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