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見聞

ダイアログ・イン・ザ・ダーク -DIALOG IN THE DARK-

▲会場入り口 「目以外の何かで、ものをみようとしたことがありますか?」ダイアログ・イン・ザ・ダークは、1988年にドイツの哲学者アンドレアス・ハイネッケ博士の考案によるソーシャルエンターテインメント。
 光を完全に遮断した“純度100%の暗闇”の中での90分間、視覚障がい者のアテンドのもと、さまざまな体験を通じ「五感」の気づきや「コミュニケーション」などを楽しむプログラムで、これまで世界各地で700万人以上、日本では1999年11月に初めて開催され、約10万人が体験されています。
 また、個人の体験のほか、チームビルディング、コミュニケーション促進などを目的に、これまで350社以上の企業研修(ビジネスワークショップ)としても利用されています。
 ダイアログ・イン・ザ・ダーク代表の金井真介さんは「暗闇は人間のいろんな能力を鍛えてくれる」とお話される。そんな暗闇体験とはどのようなものか体験者の声を交えてご紹介します。

▲白杖(シルエット) 参加者は完全に光を遮断した空間の中へ8名程度のグループで入ります。
 会場に持ち込めるものは、入口で選ぶ自分の身長に見合う白杖のみ。
 最初は誰もが不安でいっぱいです。薄暗い部屋から暗闇に慣らしながら一歩ずつ一歩ずつ中へ中へ!そこは“光のない世界(闇の世界)”。『ここの広さは?目の前にあるのは?地面に何があるの?』何ひとつわかりません。仲間の声や気配が遠くなったと思ったら、そこからさらに空間が広がっていて、不安になることもあります。それでもアテンド(視覚障がい者)のサポートのもと、探検がはじまり、さまざまなシーンを体験することになります。まるで、子どものころに戻ったような懐かしい、不思議な体験です。

 体験の過程で、視覚以外のさまざまな感覚を使おうとしていることを実感します。「何の音?」誰かのその声に、一斉に仲間の声が止み、無の世界に・・『ポツ・ポツ・ポツ・・』「雨?」それは、小さな小さな雨の音。・・植物の匂い。水の質感。ほんの少しの段差。足元の葉と葉のこすれる枯れた音、その葉を踏みつぶす感触。仲間の声、飲み物をコップに注ぐ音。そして暗闇の温かさ。不安はありますが、だんだんと心地よさにかわっていきます。

 体験者は、はじめて出会った人同士。そんな緊張の中、暗闇に対する不安、そして直面する困難。それを乗り超えるためには、互いを認め合い、互いに協力し合います。そして、自然に自分以外の仲間の声や気配のすべてを感じ取れるよう意識するようになり、五感のすべてを使ったコミュニケーションが行われます。視覚として見ることはできませんが、仲間と一緒であれば進む道は見えてきます。人とのふれあいから温かさを感じ、対話の大切さチームワークの大切さに改めて気づかされます。

 そして、もうひとつ、暗闇の中で、前に進むためには、性別、年齢、社会的地位、・・・そして障害などそれらは全く意味のないことに気づかされます。

 何らかの気づきを持ち帰ることができる価値ある体験です。是非とも一度、体験されてはいかがでしょうか。詳しくは、下記施設のホームページをご参照ください。

▲会場地図◆ホームページ
「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」
http://www.dialoginthedark.com/

《東京 外苑前会場》
東京都渋谷区神宮前2-8-2 レーサムビルB1F
TEL:03-3479-9682

2014.6掲載

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