私たちは企業の立場から人権の輪をひろげるため、人権に関するさまざまな情報を発信しています。

会員のCSR

富士通 誰もが参加できるICT社会をめざして〜ユニバーサルデザインの展開〜

 富士通は、誰もが参加できる*ICT社会をめざしてユニバーサルデザインを推進しています。例えば、最も身近なICT機器である携帯電話を活用して多様な人々の困難や不便の軽減をサポートし、生活の質の向上に取り組んでいます。

*ICT…Information and Communication Technologyの略称で情報通信技術のこと


富士通

ケータイが色を教えてくれる〜色判別iアプリ
ColorAttendant(カラーアテンダント)

 ColorAttendantは、携帯電話のカメラ機能を利用して200種類以上の色の名前を簡単に判別できるソフトで、撮影した画像を基に携帯電話の画面に色の名前を表示したり、機種により音声読み上げも可能です。このソフトの開発は、視覚に障がいのある社員が、日頃からICTを生活上の不便さの解決に役立てられないかと考える中で、自身が不便と感じていた色の判別への適用を思いたったことがきっかけです。開発当初は、開発チームのメンバーが、利用者像、利用シーンを具体的にイメージしにくいという課題がありましたが、チーム全員で色覚に差異のある方多数に丹念に聞き込み調査を行い、イメージを明確にした上で、開発を進めました。

 また、試作版を使用した社員から「視覚障がい者向けに用途を限定するのは勿体ない」という意見が寄せられたことをきっかけに、利用対象者を限定しないユニバーサルデザインとしての機能を追求し、絵の具の配合率の解析など美術の授業などで活用できそうなものも含めてさまざまな機能を盛り込みました。利用者からは、「久しぶりに色が感じられて嬉しかった」などの声が寄せられています。 

富士通

特別な支援を必要とする子どもたちの生活・学習をサポート
〜特別支援携帯アプリ「タイマー」・「絵カード」・「筆順」


 発達障がいや知的障がいなど特別な支援を必要とする児童・生徒は日本で約70万人近くにのぼっており、特別支援携帯アプリは、こうした子ども達の生活・学習支援を目的として、特に重要な「時間」「コミュニケーション・見通し」「読み書き」の理解を支援するソフトとして開発しました。このソフトは、時間や順序など概念的な情報をアニメーションやグラフィックで視覚的に表示し、障がいの特性に配慮したカラーフィルターやバイブレーションを利用して子ども達の理解を助けるとともに、その指導者や保護者の負担軽減を図っています。開発担当は、障がい者の生活上の不便さをICTを活用してサポートすることに関心を持っていた社員です。この社員は、「発達障害者支援法」の施行に伴い支援ニーズが高まっていることに着目し、開発にあたって重要となる支援内容の見極めに際しては、ICTを活用した教育・支援に取り組んでいる香川大学と共同で支援内容の有効性の実証実験を行い、自ら同大学附属特別支援学校の子ども達と生活を共にし、その支援者の声を集める事により、課題把握→開発に反映→有効性を検証するというサイクルを粘り強く繰り返して完成度を高めました。利用者からは、「筆順の間違いが減少して学習意欲が上がった」などの声が寄せられています。

 これらのソフトは、「誰もがいつでもどこでも利用できる仕組みをできるだけ多くの人々に手軽に使ってほしい」との考えから開発したもので、より多くの人に使っていただくために、無料で利用いただいています。こうした取り組みは国際的に評価いただき、国際的なユニバーサルデザインの最も権威ある賞の一つとされるuniversal designawardを、ColorAttendantは2009年に、特別支援携帯アプリは2011年に、それぞれ受賞しました。

 富士通では、多様な人々が安心・安全・快適に、そして豊かに生活できる社会をめざして、さらにICTのユニバーサルデザインに取り組んで行きます。

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