「コーダ」のぼくが見る世界
~聴こえない親のもとに生まれて~
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著者 五十嵐 大
出版 紀伊国屋書店
定価 1,600円
発行 2024年8月1日
もし、親の耳が聴こえたら――なんて、想像もつかなかった。
ときに手話を母語とし、ときにヤングケアラーとみなされて、コーダは、ろう者とも聴者(ちょうしゃ)とも違うアイデンティティをもち、複雑な心を抱えて揺れ動く。
日々の通訳、聴こえない親とのコミュニケーション、母語としての手話、手話歌や「感動ポルノ」との付き合い方、マイノリティとして生きること。作家である著者が、幼少期の葛藤や自身のなかにある偏見と向き合いながら、コーダの目で見た世界を綴る。