満州分村移民と部落差別
~熊本「来民開拓団」の悲劇~
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著者 エイミー・ツジモト
出版 えにし書房
定価 2,000円
発行 2022年8月15日被差別部落の融和事業、農村の満州開拓移民事業の国策が重なった、極めて特異な形で大陸に送り出された「来民開拓団」は、稀にみる悲惨な最期を迎えたとしてその名を残す。敗戦とともに原住民の襲撃にあい、証言を後世に残すために脱出した1人を除いた子供を含む276人全員が集団自決するに至った全容を明らかにする。歴史背景から当事者の証言、資料を丹念に積み重ね、現在までを追い、悲劇の遠因としての国策を厳しく断罪。ソ連兵への「性接待」で知られる黒川開拓団との関係など、貴重な史実多数。