日本初の人体解剖ー医学・文化の発展に貢献した被差別身分の人々ー

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解剖図
二つのかいぼう図 上は今までの医学書、下はオランダ語の医学書です。
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 玄白があらわした「蘭学事始(らんがくことはじめ)」という本には、解体新書をほんやくした苦心と、人体のかいぼうをはじめて見たときの感動が記されています。
 かいぼうを見学したとき、見比べていたオランダ語のかいぼう図が正確にかかれているのにおどろいた、といっています。また、このとき、かいぼうをして内臓の説明をした人は、身分制度の下で、村人や町人とは別に身分上きびしく差別されてきた人でした。
 このような人が、すぐれたかいぼうの技術を生かしてこのころの医学を支えていました。

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杉田玄白
 玄白たちが、オランダ語の医学書を苦心してほんやくし、解体新書(かいたいしんしょ)と名づけて出版すると、人々の蘭学に対する関心が高まり、オランダ語の入門書や辞書もつくられました。
小学校教科書「社会」2000年度版 (東京書籍)

 人間の死体を解剖することによって、人体の仕組みが正しくわかり医学は大きく発展しましたが、日本では古くから人体解剖はタブーでした。そのような中で、1754年に医師の山脇東洋らが日本初の人体解剖を実現しました。それから17年後、蘭学を学んだ杉田玄白や前野良沢らの医師が、人体解剖をしてオランダの解剖書『ターヘル・アナトミア』の正確さに驚き、『解体新書』を翻訳出版したことは有名です。
 しかし、実際に人体解剖をしたのは、山脇東洋でも杉田玄白でもなく、被差別部落の人たちでしたが、この事実は一般的に知られていません。
 1996年度版の小学校教科書では「人体解剖の図」の挿絵と説明が入りましたが、実際に人体解剖を執行した被差別民の役割については触れられていませんでした。しかし、2000年度版で初めて、医学・文化の発展に貢献した被差別身分の人々の記述が現れました。



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