働く人のメンタルヘルス(最終回)

 
  
岡田 ユキ
●プロフィール
1948年 東京生まれ、小田原・函館で育ち
1972年 東北大学医学部卒業後、岩手県立病院(内科・精神科)
東北大学付属病院(心療内科)
呉羽総合病院(心療内科部長)
梅田病院(院長)を経て
1991年 横浜労災病院心療内科部長に
2001年 横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長に就任
医学博士

【主な著書】
「ストレス一日決算主義」(NHK出版)
「メンタルヘルスマネジメント」(PHP研究所)
「自律神経失調症」(永岡書店)
「ストレス教室」(新興医学出版社)
「心の疲れを楽にする50のヒント」(ぎょうせい)などその他多数
ポートレイト


たった一度の人生

 皆さんは、「生きる」とはどういうことだと思いますか?普通に生きていると、改めて生きていることについて考える機会はあまりないでしょう。私は、「生きる」とはすなわち、息をすることだと思っています。人間はオギャアーと産声を上げてから死ぬまで、息を し続けています。水や食べ物がなくても人間は何日か生きることができますが、空気がなければ我々は生きていけません。一体、私たちは一日何回、息をしているでしょうか。呼吸数には個人差があり、また精神状態によっても異なりますが、だいたい、人は2万回ぐらい一日に息をしています。皆さんは、このうち何回くらい意識して呼吸をしていますか?忙しい毎日を送っている人は、多分1回も意識して呼吸していないかもしれません。
 私は一日に200回は意識して呼吸をしています。私が実践している健康法の一つに呼吸法がありますが、意識して息をするたびに「生かされているんだなぁ」と実感することができます。深呼吸をするということは、横隔膜と肋間筋といういわゆる呼吸筋を鍛えることにつながります。この筋肉は日ごろ鍛えられることの少ない筋肉ですが、これを強くすると健康のためにも非常に大きなメリットがあります。最近よく「笑うと免疫力が高ってがんの治療に役立つ」という話題が新聞などでとりあげられていますが、これは笑うことで横隔膜が刺激されて免疫力が高まることによるもなのです。渋滞の間、信号待ちのちょっとした時間、早く早くと思いながら、イライラして待つよりも、意識して深呼吸ができる「ラッキータイム」と考えて、意識して深呼吸をしてみましょう。そして「今この瞬間を生きている」ことを1日に何度も実感してみてください。きっと元気とリラックスの両方が得られるはずです。
 まず、毎日の生活を見直し、アンバランスなライフスタイルを修正してみましょう。
 そして、今日一日を人間らしく、自分らしく生きることをめざしてください。あなたの一回だけの人生、オンリーワン・ライフをどうぞ大切にして、毎日を送って頂きたいと思います。


 
講演



Dr山本の勧めるストレス解消法

S スポーツ(記録より、楽しみ)
T トラベル(自然との触れ合い)
R レクリエーション(人とのコミュニケーション)
E イーティング(栄養素やカロリーではない)
S スィンギング&スピーキング
S スリーピング、スマイル&酒





《仕事のストレス要因チェック表》
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非常にたくさんの仕事をしなければならない
時間内に仕事が処理しきれない
一生懸命働かなければならない
かなり注意を集中する必要がある
高度の知識や技術が必要なむずかしい仕事だ
勤務時間中はいつも仕事のことを考えていなければならない
からだを大変よく使う仕事だ
自分のペースで仕事ができる
自分で仕事の順番・やりかたを決める事ができる
職場の仕事の方針に自分の意見を反映できる
自分の技能や知識を仕事で使うことが少ない
私の部署内で意見のくい違いがある
私の部署と他の部署とはうまが合わない
私の職場の雰囲気は友好的である
仕事の内容は自分にあっている
働きがいのある仕事だ
=中央労働災害防止協会の資料から作成
※各項目とも「そうだ」「まあそうだ」「やや違う」「違う」の4段階で答える。
※(1)〜(7)と(11)〜(13)は「そうだ」「まあそうだ」
 (8)〜(10)と(14)〜(16)は「やや違う」「違う」をストレス要因として数える。
◇(1)〜(7)は仕事の負担度。ストレス要因が男6個以上、女5個以上は要注意
◇(8)〜(10)は仕事のコントロール度。2個以上要注意
◇(12)〜(14)は仕事の対人関係。2個以上要注意
◇(11)(15)(16)は仕事の適合性。2個以上要注意

 


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