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レッツトライ

働きやすい職場の為に〜 気づこう!パワーハラスメントになる前に
〜具体的な事例でみる上司の「言い分」と部下の「つぶやき」〜

 最近注目されているパワーハラスメント(以下、パワハラ)。企業にとって、力(パワー)を持つ側のさまざまな言動が引き起こす重大な問題です。2011年、厚生労働省でも「職場におけるいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議」とそのワーキング・グループが設置されました。2012年3月には提言が取りまとめられ、パワハラの概念や取り組み事例が報告されました。

 東京人権啓発企業連絡会では、啓発委員会の企業でアンケートを実施し、上司の言動で部下が「これってパワハラ?」と思うような事例を調査しました。集まった事例は、「上司としては指導のつもり」だったのに部下にとってはパワハラと取られてしまうケースが多く見られ、また、上司が自然と行っている言動自体が部下に不快感を与えるケースもありました。

 これらの事例を分析してみると、上司の「言い分」が部下に伝わっていない、また逆に部下の「つぶやき」に上司が気づいていない、というコミュニケーション・ギャップにより引き起こされることがほとんどでした。この上司・部下間の立場の違いによる感じ方、考え方のズレを少なくすることで、深刻なパワハラの発生を未然に防げるのではないか?と考え、まず上司・部下それぞれの考えや感じ方のギャップに気づくことができるような研修教材を作成しました。

 部下は、上司の言い分を聴くことで、上司の気持ちに気づき、自分の仕事振りを振り返るきっかけにもつながります。上司は部下のつぶやきに耳を傾けることで、自分の指導法や言動が適切か振り返ることができます。相手の立場に立つことによって結果的に「自分を振り返る」ことにつながり、それぞれが少しずつ修正しながら歩み寄っていけば、コミュニケーション・ギャップも小さくなり、関係も良好になっていくのではないでしょうか。

 教材の事例はジャンル別になっており、上司・部下それぞれの「言い分」と「つぶやき」を掲出しました。さらにそのズレを解消していくヒントとなるアドバイスを付記しています。また、補足資料として、管理職層向けの研修の際に使用できる「上司への提言」と、上司・部下が「自分を振り返る」ためのチェックリストも作成しましたのであわせてご活用ください。

◆職場の研修や会議などでの活用例◆
【実施方法例1】<上司向け>
(1)各事例について、それぞれの立場での「言い分・つぶやき」を考えてもらう
(2)それぞれの意見を対応させ、ズレに気づいてもらう
(3)そのズレをなくすにはどうしたらいいかを考えてもらう

【実施方法例2】<部下向け>
(1)部下に各事例を見せて、自分がどう感じるか考えてもらう
(2)上司の「言い分」を見せ、上司がどのような要望を持っているか紹介する
(3)上司・部下間の考え方・感じ方のズレに気づいてもらい、部下としてどのようにしたらいいのか考えてもらう

<教材>
この教材事例は自由にダウンロードすることができます

(1)タイプ別:パワハラにつながる事例チェック
(2)〜上司への提言〜職場を明るくするのは『あなた』です
(3)“デキる上司”、“デキる部下”チェックリスト

2012年9月 東京人権啓発企業連絡会 啓発委員会


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