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見聞

視覚障害者の読書を支える 日本点字図書館

 文学や映画やTV・・・私たちの身の周りには沢山の活字情報や映像娯楽が溢れています。しかし、目の不自由な方々はそれらを楽しむことも利用することも、そのままでは困難なのです。
 日本点字図書館は、「本を読みたい」「さまざまな情報を知りたい」という視覚障害者の願いを叶える図書館です。指で読む点字図書と耳で聴く録音図書を製作し、全国の1万3,000人あまりの利用者に「読書の喜び」を届けています。

▲日本盲人図書館創立 1940年(昭和15年)11月10日、盲目の青年・本間一夫によって日本点字図書館は創立されました。発足当初は点字図書が僅か700冊。戦争や幾多の苦難を経て、今日では点字図書・録音図書をそれぞれ約2万数千タイトル保有し、年間約15万タイトルの図書を貸し出す我が国最大の点字図書館となりました。
 しかし、当館は社会福祉法人立の一民間施設です。その運営資金の確保については常に厳しい状況にあり、当館の最大の悩みでもあります。
 当館の事業費の内訳は,国や都からの公的支援が22%、企業・団体からの助成が17%です。残り約60%は、個人の篤志家からの寄付金と事業収入で賄われています。時代に即した最新の機器や技術を取り入れながらの事業の維持・発展は並大抵のことではありません。企業、団体、そして個人の皆さまに当館の事業をご理解いただき、運営資金を自ら作り出して行かなければならないのです。

▲中途失明者の点字教室 当館の事業は、点字、録音図書の貸出サービスのほか、専門図書の対面リーディングサービス、中途視覚障害者のための点字教室、パソコン教室、視覚障害者用生活用具の開発と販売など大変多岐にわたります。更に、社会のユニバーサルデザインの推進と普及の観点から、公共施設などに設置される点字サインや触知案内図などの製作や監修を行うなど、視覚障害者に関わるさまざまな事業を行っています。
 また、これからも我が国の30万人余の視覚障害者への情報提供の拠点としての役割を果たして行くことは勿論ですが、視覚障害者だけではなく、肢体不自由者や学習障害をお持ちの方の中にも「活字を読むことが困難な方々」がいらっしゃいます。このような方々の読書を可能にするアクセシブルな電子書籍の製作や提供も、これからの当館の役割と考えています。
 皆さまのご支援を、何卒よろしくお願い申し上げます。

▲ロービジョン(弱視の方)生活相談会風景 ▲朗読ボランティアのスタジオ録音


◆「日本点字図書館」ホームページ http://www.nittento.or.jp/

2015.1掲載

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