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見聞

柳宗悦 〜朝鮮民族の自由と独立を説く〜

 柳宗悦さんは朝鮮の文化や芸術が日本にいろいろ影響を及ぼしている事や、そのような朝鮮の芸術に魅せられ、これらの優秀な文化を生み出した朝鮮人に対して敬慕の念を抱くようになりました。

 しかし、当時の日本はというと、朝鮮を植民地にした上で朝鮮人を日本人化する同化政策で虐げ、日本人よりも一段低い存在として位置付けておりました。

 このような日本政府の政策に対して柳は「講演」や「同人誌」・「新聞」を以って批判し、世論へ訴え続けてきました。
 日本政府は、講演会では警察の監視、雑誌への投稿では検閲といったように、柳を危険思想の持ち主として絶えずマークしていましたが、柳は、このようなギリギリの状況下でも「朝鮮人を思う」という論文を発表したり、「朝鮮人とその芸術」という論文の中で「他人を卑下する事に何の誇りがあろう」と説いた活動を続けました。

 更には、朝鮮民族の魂ともいえる王宮の正門「光化門」を取り壊そうとした日本政府の動きを論文発表により阻止したのです。日本人が朝鮮人を当たり前のように蔑視や迫害していた時代に、柳はこのように朝鮮民族の自由と独立を説き、朝鮮人を「友」と呼び、敬愛の心を持って接したのです。

 私たちは、柳の国籍とか民族にこだわらない曇りのない人間を見る目と、人を不当に差別することの愚かさに気づかせるという深い「人間愛」を見習い、在日韓国・朝鮮人との更なる「共生」を実現しようではありませんか。


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