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見聞

ジョン・バチェラー 〜アイヌの父と慕われた宣教師〜

 アイヌの父と慕われたジョン・バチェラーは英国に生まれ、英国聖公会の宣教師として北海道に赴任してきました。
 札幌でアイヌの人達の悲惨な生活と病に苦しむ姿を見て、彼らの為に一生を捧げる決意をしました。
 アイヌの人達は狩猟や漁業を営む民族として古くから固有の言語・文化・生活様式を育み独自の歴史を築いてきましたが、明治政府の同化政策により、狩猟の禁止等により苦しい生活が強いられました。

 バチェラーは文字を持たないアイヌが常に和人から差別や侮辱を受けていたため、1888年(明治21年)、札幌にアイヌの小学校『愛隣学校』を開設しアイヌ語の読み書きをローマ字で教え、1892年(明治25年)には、アイヌの為に無料のアイヌ専門病院を設立しました。
 また、宣教師を辞した後も北海道に残りアイヌの人達が教育や職業上で差別を受けている現実を知り、1924年アイヌの青少年育成の為に『バチェラー学園』を設立する等、人生の大半をアイヌ民族の為に尽くしました。

 「アイヌ新法」が成立(1997年5月)した今日でも偏見や差別はなくなっていません。
 アイヌ民族の文化や生活を尊重した共生社会が、私達には求められているのではないでしょうか。


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