| 質問例 |
| 1. |
人権を分かりやすくいうとどんなことですか。 |
| 2. |
人権にはいろいろ種類があるというのですが、どのようなことがあるのでしょうか。具体例で教えてください。 |
| 3. |
人権問題と差別問題はどこが同じでどこが違うのですか。 |
| 4. |
いつ頃から人権という考え方が出てきたのでしょうか。 |
| 5. |
日本国憲法と人権の関係について教えてください。 |
| 6. |
世界人権宣言と私たち日本、また日本の人権問題とどんな関係があるのですか。 |
| 7. |
なぜ企業などで人権教育をおこなわなければならないのですか。 |
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いま職場や地域で、人権についての研修会や講演が盛んに行われていることはご承知のとおりです。この理由は、人権に関わる問題が多く発生すること、特に社会的な弱者に対する差別があいも変わらず頻発している、その解消に努めたいということが第一です。と同時に、21世紀が人権の時代であることも忘れてはならないでしょう。
新しい世紀は一人ひとりが個性的であり、多様な価値観の社会、また多くの文化・民族の交流の時代、見方を変えれば、価値観の衝突、人権問題の多発する時代でもあるわけです。現在に続く新しい世紀を明るい、豊かなものとするために、いまいちど人権について学ぶということが必要だということではないでしょうか。
ところで、人権研修と聞いて、おもしろそう、楽しみだ、ぜひ参加したいという人は残念ながらそう多くはないようです。なぜでしょうか。難しそう、堅苦しい、自分にはあまり関係ないことだ、のようなことがあげられるようです。
どうも人権は "誤解" されているようです。「本を読みたい」、「結婚したい」、「言いたいことを言いたい」、「好きな仕事をしたい」…、自由です。「選挙で投票ができる」のも、「仲間と語らって、会社に対して要求すること」もできますし、「いきなり警察に連れて行かれること」もない。これらは人権です。空気や水のよう当たり前のこととして私たちを包んでいてくれるのです。これが面倒なことなのでしようか。関係のないことなのでしょうか。考えてみたい問題です。 |
しかし平穏なときばかりではありません。いきなり会社を首になったり、執拗に娘がつけまわされたり、子どもがいじめに逢うこともあります。女だから、障害を持っているから、工事現場で働いているから、外国人だから、被差別部落に生まれたからという理由で馬鹿にされたり、仕事につけないという理不尽なこと(人権問題)も現実にはあります。これらから守ってくれるのも人権があるからです。
人権とは基本的人権のことですが、わが国では日本国憲法の第三章「国民の権利及び義務」(10条から40条)で規定されています。リーダーとしてぜひ目を通し、また研修で紹介願いたいのですが、これを通して人権とは、誰もが楽しく幸せに生きたいという願いの束、ということを感じていただきたいと思います。
ところで、研修が大事なことはわかるが、なぜいま職場や企業で、という質問があるかもしれません。これに対して次のような考え方ではいかがでしょうか。
社会の一層の多様化(たとえば、国際化、個人の価値観の多様化など)に対して組織や企業はどうあるべきか、新しく発生する大きな問題、たとえば、環境問題、医療・生命問題なども人権問題であり、人権についての理解や認識なくしてこれからの企業や組織の存在はないということです。つまり、人権は毎日の生活の基盤に存在するものであり、特にこれからは、仕事についての知識や行動の基本に人権への理解が必要不可欠だということですが、企業や組織から見れば、人権感覚に富む社員の多い企業や組織が21世紀を見事に乗り切るということではないでしょうか。 |