基礎知識
「同和問題を理解するとはどのようなこと?」

同和問題は、誰でも知識として理解できるし、多くの人は、自分は差別しない、差別は許せないと考えています。
しかし、いざ自分がその当事者になったり、自分の利害に関わってくると、その考え方がふらついたりすることもあるようです。
私たちは、同和問題を、部落差別をなくし誰もがお互いの立場を認め合い幸せに生きることの出来る社会をつくる取組みと考えています。

部落差別の実態から学ぶことは、部落の人たちがその生まれによって左右されるのではなく、ひとりの人間として、みんなと同じ社会の中で、お互いを認め合いながら協力し合って生きていくことの大切さを感じ取り、出身によって特別な扱いを受けることなく誰もが努力すれば同じチャンスを与えられる、そんな社会の実現を求めているのです。

同和問題を理解したということは、すなわち、日常生活の中で、出身や国籍の違い、立場や性の違い、年齢の違いや障害の有無など一人ひとりが持っている特徴で、私たち自身が異なった取扱いをしない、異なった取扱いがあったらそれはおかしいと言えることなのです。

世界にたった一人しかいない私を大切に思い、人から大切にされたいと思う気持ち、自分らしく活き活きと生きたいと言う気持ちに気づきたいのです。
この思いに気づき自分を大切にしようとする思いが、他の人が「自分らしく生きる」機会すら与えられず、悲しみ、涙を流し、自分のアイデンティティを押し隠しながら歯を食いしばって生きていることの辛さを感じ取ることができ、そのことに無関心なまま放っておけないとする感応力(感じ取り対応する力)となるのだと思います。

同和問題から学び、人権尊重の精神を理解することは、さまざまな人権に関わる問題を理解することにつながるのです。
自分自身にとっての「人間の尊厳」とは何かを考える大切な機会なのです。
自分が抱える人と人との関わりの中に潜んでいる問題を自覚し、自ら解決しようとする力は、部落出身であることで差別されている人たちや外国籍であるがゆえに差別されている在日コリアンや在日外国籍の人たち、障害を持って生活している人たち、性の違いで仕事のチャンスをもらえない人たちの思いに共感し、誰もが、それぞれの立場の中でアイデンティティを持って自分らしく生きることを支える力につながると考えています。

私たち一人ひとりが、「人間」としての誇りを持って人と関わるならば、お互いを大切にし、その存在を認め合い、一人ひとりがそれぞれの立場の中で持てる力を思う存分発揮できる職場や社会が創造できると信じています。




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