ご存じですか


=ジェンダーチェック=

 社会や文化がつくりあげた「女らしさ」「男らしさ」をジェンダー(gender)といいます。ジェンダーにとらわれて、男女が固定的な役割分担をしたり、不利な扱いを受けて持てる力を十分に発揮できないのでは、平等な社会とはいえません。
 これからは、女性も男性もジェンダーにとらわれずに、自分らしく能力や行動、生き方を広げることができるジェンダー・フリーな社会を作っていきたいものです。そのためには、家庭や職場や学校、メディアなど、毎日の生活や人間関係の中に何気なく組み込まれているジェンダーに、私たちがそれぞれの立場から敏感に気づき、見直すことが大切です。
 このチェックリストで気づいたことをきっかけに、ジェンダーにとらわれない職場づくりにあなたも参加してみませんか。
※本資料は「財団法人東京女性財団」から提供をいただき、男性・女性編をシリーズで掲載しています。

1.職場で性的な話題やジョークをしばしば飛ばす男性がいます。
はい
いいえ
   
  • 性的な話題も大切な職場のコミュニケーションの手段であり、喜んでいる女性もいると思う。
   
  • 職場でも男と女がいる以上、性的関心を向けあうのは自然なことだと思う。
   
 ところかまわず、性的ジョークを飛ばして本人は得意になっているのですが、周囲からはひんしゅくものという人が職場にはいませんか。こうしたジョークは、人によって受け止め方は様々です。プライバシーにかかわってくる場合もありますし、時としては相手を不快にしてしまいます。
 性的な話題がジョークとして受け止められるのは、相手の人格を傷つけたり、不愉快にすることがないということが当然に前提となります。こんな当たり前のことが、なぜ守られずに許されてきたのでしょうか。
 女性を専ら性的な関心の対象とし、対象とされている女性の受け止め方を問題にしてこなかった、男性中心の考え方がそこにはあります。そうしたジョークを不快に思う女性がいることはもちろん、男性にも不快感を感じる人がいることに気づく必要があります。
 自然に性的関心をもったり、感じたりすることと、場をわきまえずに相手に不快感を与えてしまうこととは違います。そこには、自己中心的な性的関心の向け方があり、それは相手の立場を尊重していないことの現れなのです。

2.宴会などで、上司の隣りに女性が座ってお酌をするような習慣があります。
はい
いいえ
   
  • 商談をうまく進めるために、女性の部下を同伴するのは効果的だと思う。
   
  • 女性の仕事を考える場合には、容姿や年齢を考慮に入れるのは当然だと思う。
   
 なぜ、女性の部下を同伴すると商談がうまくいくのでしょうか。そこには、商談の相手の歓心を買って、それを利用して商談をまとめるという下心があるからだとはいえませんか。こんな場合は、女性の部下によって商談相手の性的歓心を誘い、それによって仕事をうまく進めるという役割を、女性に求めているものといえます。
 仕事の役割を考える場合に、女性に限って容姿や年齢を考慮にいれるものは、仕事としての評価をしていないことと裏腹の関係にあります。「女性は職場の潤滑油だ」とか「女性は職場の花」などという時にも、そうした視線があります。
 女性を働くパートナーとして認めていない視線に問題があるので、宴会で、接待などの役割を女性に求める習慣も、こうした典型例といえます。

3.女性が結婚や出産をすると、働く続けることが難しくなる雰囲気がありますか。
はい
いいえ
   
  • 職場の自余性が仕事と家庭の両立に悩んでいたら「無理をせずに家庭に入るべき」とアドバイスする。
   
  • 女性は家庭のことをキチンとしてから仕事に出るべきだと思う。
   
 女性が働きに出る場合、男性の言い分に「家のことをキチンとやれるなら」とか「家事に支障のない範囲内で」という決まった文句があります。なぜ、女性だけがこのように家事に縛られなければならないのでしょうか。「夫はそうした家事の技術がないから」とか「夫のほうが収入が多いから」「役割分担だから」と考えていませんか。
 家事の技術はやる気になれば身につきます。収入だって逆転するかもしれません。役割分担は二人で話し合えば交代でもできます。本当の問題はおそらく別のところにあるのでしょう。
 共稼ぎが当たり前になり、これだけ女性が働きはじめても、家庭での家事分担が一向に変わらないことが、データでも明らかになっています。問題は、なぜ男性たちが家事に参加しないのか、なぜ、性別分業にしがみついているのか、にあります。仕事と家事をトータルにとらえた、生活時間での男女平等を考えてみましょう。このままでは共稼ぎの妻たちは過労死してしまいます。

4.仕事を進めるうえで、男女で役割の異なる慣行はありますか。
はい
いいえ
   
  • 雑用やお茶くみは気配りのある女性に向いていると思う。
   
  • 細々として仕事や会議の資料準備、整理などは女性のほうが向いていると思う。
   
 女性向きの仕事、男性向きの仕事という性別分業を当然のことだと思っていることはありませんか。「お茶は女性がいれたほうがおいしい」とか「細かいことは女性が得意だ」などということは本当でしょうか。例えば、おいしいコーヒーを入れてくれる喫茶店のマスターの多くは男性だし、微妙な細工が必要な芸術分野で活躍する男性は決して少なくありません。
 こうした事実を考えた時、男性・女性ではなく、個人の得意・不得意で考えたほうが合理的で納得がいきます。女性でも大雑把な性格で細かいことが苦手な人や男性でも細かいことが得意な人が、あなたの周りにもいるはずです。家でも職場でも、こうした思い込みが、なんとなくまかりとおってしまっている現実を、ちょっと立ち止まって考えてみませんか。



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