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最近、職場の中で不安や悩みを抱える人が増え続け、職場では心の健康、つまり、メンタルヘルス対策を進めることが課題になっています。皆さんの周りでも、また、皆さん自身が不安やストレスに悩んだり、ストレスから身体の調子を崩している人がいるのではないでしょうか。あるいは、どうやってストレスを解消したらよいかわからない方も多いでしょう。
では、どのようにストレスとつきあっていけばよいのでしょうか。一般的に、ストレスは悪いものと考えられがちです。確かに、強いストレス・長く続くストレスによって、私たちの心や体の健康はむしばまれてしまいます。その一方、ストレスをただ悪者扱いしているだけでは解決策は出ません。
通常「ストレス」というと、人間関係であったり職業上のものであったりと、心理的なものや、社会的なものを指すことが多いでしょう。しかし、それだけではなく、季節・天候や環境の変化、騒音や悪臭、病気など、自分では避けようのない要因も、ストレスとなるのです。つまり生きている以上、ストレス・ゼロという状況はありえない…ということなのです。だからこそ、そのストレスと上手につきあっていくことが大切です。そのためには、まず、「ストレスをためない」これが、私のポイントとなるメンタルヘルス対策です。ストレスをゼロにしようと無駄に努力をするよりも、たまったストレスをできるだけその日のうちに解消すること、なるべく持ち越さないことを心がけるほうが簡単なのではないでしょうか。こうした生き方を私は「ストレス一日決算主義」と呼んで、実践しています。
皆さんのうち多くの方がしている「月曜から金曜まで働いて、週末にまとめて休息をとる」という方法は、現実には疲れがとれない方法でもあります。たまった疲れは週末の土日だけでは結局とれず、すぐ月曜になってしまいます。「また、月曜か、いやだな」と思い、会社に行きたくなくなる、そういうサラリーマンの患者さんを私はたくさん診てきています。
こうした状況や自分の経験から、私は「一日決算主義の生き方をしましょう」と提案しているのです。これは何も特別難しいことではありません。ここで重要なのは、運動、労働、睡眠、休養、食事の5本柱(別表)を正常に保つこと、これが大事です。このことを心がけることで、ストレスを翌日に持ち越さない生活が送りやすくなります。ここで、ポイントとなるのは、あくまで「毎日」の生活の中で、5本柱を正常に保つ取り組みをするということです。「週末」にだけでは意味がありません。 |