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この社会啓発の効果をより具体的に見るために、社会啓発に参加した度合によって、「同和問題の知識度」「マイナスイメージ」そして「結婚問題への態度」がどう変化してきたかを分散分析によって見てみよう。分散分析というのは、社会啓発に参加した度合ごとに、たとえば「同和問題の知識度」の平均点を比較してみる分析法のことである。
表5に示すように、社会啓発に参加した回数が多ければ多いほど、「同和問題の知識度」が着実に増加している(平均値が小さいほうが知識が多いことを示している)。
表6に示すように、社会啓発に「10回以上」参加した人たちだけが、それ以外の人たちに比べて、同和地区にたいする「マイナスイメージ」が顕著に少なくなっている(平均値が大きいほうが「マイナスイメージ」が少ないことを示している)。
表7に示すように、社会啓発に「10回以上」参加した人たちだけが、それ以外の人たちに比べて、はっきりと「結婚問題への態度」がより差別的でなくなっている(平均値が小さいほうが「結婚問題への態度」が差別的でないことを示している)。
要するに、統計的分析の結果としては、社会啓発経験は、受けた回数が多くなるに比例して「同和問題の知識度」を着実に増やすという効果が認められた。ただし、「マイナスイメージ」をなくし、「結婚問題への態度」をよりプラスの方向に変えるという点では、「10回以上」という頻繁に受けた場合にのみ、はじめて明確な効果を生み出すことができているのである。したがって、"差別をしない"人間を育てるという社会啓発の課題は頻繁に受講した場合にのみ達成可能である、と結論づけることができる。
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表5
「同和問題の知識度」の社会啓発経験度別分散分析
| 経験度 |
回答数 |
平均値 |
| 10回以上 |
59 |
14.14 |
| 5〜9回 |
70 |
17.10 |
| 2〜4回 |
269 |
18.03 |
| 1回 |
167 |
19.02 |
| なし |
1464 |
20.13 |
| 全体 |
2029 |
19.48 |
表6
「マイナスイメージ」の社会啓発経験度別分散分析
| 経験度 |
回答数 |
平均値 |
| 10回以上 |
53
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11.75 |
| 5〜9回 |
68 |
10.10 |
| 2〜4回 |
258 |
9.78 |
| 1回 |
170 |
9.78 |
| なし |
1424 |
9.61 |
| 全体 |
1973 |
9.72 |
表7
「結婚問題への態度」の社会啓発経験度別分散分析
| 経験度 |
回答数 |
平均値 |
| 10回以上 |
62 |
1.53 |
| 5〜9回 |
77 |
1.82 |
| 2〜4回 |
321 |
1.85 |
| 1回 |
208 |
1.91 |
| なし |
1671 |
1.91 |
| 全体 |
2339 |
1.89 |
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