(2) 日本語は女性を差別する!

日本語には女性を差別する内容が多く含まれています。
どのような差別があるか考えてみましょう。

A.漢字に見る差別性

婦   嫁

B.言葉に見る差別性

女らしい
男勝り

C.故事、ことわざに見る差別性

女 三界に家なし

D.職業の呼称・俗称に見る差別性

女〜
女性〜
女子〜
女流〜

 

( 解説 )

展開

1.「日頃の何気ない言葉、無意識な行動が女性を傷付けていることに気づいていますか?」
「このような言葉は、社会慣習や因習として私たちに知らず知らずのうちに植え付けられた女性に対する固定観念や偏見によるものです。」

2.「我が国においても、社会への女性の進出が進んでいますが、女性が女性であるという理由だけで軽視され、差別されている状況がいまだに見受けられます。」
「真の男女平等社会は「男は仕事、女は家庭」のような伝統的・固定的な性別役割分業観の変革なしには実現できません。」

3.ここであげているさまざまな言葉や文字は一例ですが、みなさんで何が差別かを考え、これら以外の日本語のなかの女性差別も探してください。

4.例題の解説

A.婦:女性が箒をもっている姿を表わす→家事をして夫に寄り添う嫁・妻の意
  嫁:女性が結婚して夫の家に入る意

B.女らしい:しとやかで優しいなど、女としての特質をもっていること
  男勝り:女ながら男もかなわないほど気丈でしっかりしていること

C.女三界に家なし:女は娘時代は親に従い、長じて結婚をすれば夫に従い、老いては子に従う意で、女性は一生安住の家がないこと

D.女〜、女性〜、女子〜、女流〜:
  職業名に女、女性、女子、女流などをつけるという背景には、もともと男性のみの領域であった分野に女性が進出してきたことに対しての「女でありながら」、「女のくせに」、「女だてらに」など、驚きと警戒心を示した響きがある。

「今日、法律や制度面での男女平等の条件は整備されつつありますが、長い歴史のなかで培われた社会の習慣や因習として、人びとの意識のなかに根差した女性差別や蔑視は、依然として残っています。」
5.「女性問題は男性問題でもあるとよく言われています。男女平等の社会風土を築くためには、男女を問わず私たち一人ひとりが自ら考え、自らの課題として取り組む必要があるのではないでしょうか。」
参考

慣習や因習による世の中のさまざまな女性差別例

女性は土俵に上がれない/トンネル工事に従事できない/女人禁制で入山できない/御興をかつげない/結婚式のスピーチ「内助の功」「夫唱婦随」/広告やポスターの、趣旨に関係なく性的に目を引くアイキャッチャーとして扱われる/歌詞、特に演歌で、女性は「耐えるもの」「寂しいもの」「待つもの」など受け身的表現が多く見られる 等

   

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