すべての人が幸せになるために

 基本的人権とは三本の柱で成り立っていると私は思っています。中心に

あるものは、生存権です。生まれてきて生きる権利です。これを当り前と

思ってしまいがちですが、世界のあちらこちらで、何の罪もない一般市民

が、通りを歩いていて爆弾や鉄砲弾にあたり、一瞬にして命を奪われる事

態があります。ここでは、生存権が保障されていません。

 その生存権の周りを取り囲むように、人間として幸福に生きる権利があ

ります。幸福の形は人さまざまです。自分の思う幸福の形を、自分の努力

によって築きあげていく権利は、誰にも妨げることはできません。

 さらに、その外側を包み込んでいるものとして、社会の一員として生き

る権利があります。どんな状況になろうとも社会の一員です。息を引き取

るその間際まで、社会の一員なのです。多くの人の手を借りないと、一日

も生きて行けない状況になったとしても、社会の一員なのです。

 このような形ですべての人に保障されている権利が、基本的人権です。

自分に保障された権利を守るのと同時に、相手にもあるこの権利をどう保障

し合えるかが、私たち一人ひとりの課題なのです。


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