いじめからの救済
挿絵挿絵

 いじめから子どもたちを救い出すことは決して

容易なことではありません。しかしまず何より

重要なのは、子どもがもし助けを求める信号を

出したなら、その苦しみに真正面から向き合い、

呻くような僅かな言葉であっても、その重みを充分に受け止め、言葉に

ならない何十倍もの苦しみのあることを想像して、これに共感すること

だと思います。

 大人が先回りして解決する必要はないのです。子どもの言葉の重みに、

動揺することこそ子どもが求めていることなのです。

 そして自分を否定しきっている子どもに、あなたが悪いのではない、

いじめは許されない不当な仕打ちなのだ、あなたはありのままでいい、

そのままのあなたが好きだというメッセージを流し続けてあげてくだ

さい。子どもはきっと少しずつ自信を回復していくでしょう。

 そして今度こそ、何をすべきかを子ども自身に

選ばせてあげてください。いじめが人権の徹底的

侵害行為であるとするなら、自分の救済への第一歩

を子ども自身が選ぶことこそ、人権回復への大きな

ステップになるはずです。


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