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して、非行少年の付添人活動というものがあります。 これは、犯罪を犯した、あるいは犯罪への傾向がある として警察に逮捕されたり、保護された子どもたちが、 警察での取り調べを受け、少年鑑別所に入れられ、家 庭裁判所で審判を受けるという少年法の手続きの中で、 子どもの代弁者としてサポートを行う仕事です。成人の刑事裁判でいう、 弁護人の役割に近いものです。 いじめの問題に即していいますと、私たちが非行少年として出会う子 どもたちの多くは、いじめの加害者側にいます。暴行、傷害、恐喝とい う形で問題を起こしてきた子どもたちです。 私はいまだかつて、この子どもたちが悪いと思えたことがありません。 この子たちの成育歴、親子関係をつぶさに知っていくと、幼い時から人 間として大切にされることなく成長してきた彼らの悲しい歴史が浮かび あがってきます。 ある子は夫婦げんかで毎日荒れる家庭の中で放置され、ある子は威圧 的な父親や体罰をふるう教師のもとで暴力で物事を解決する姿勢を学び、 ある子は自分の意見をいうことも許されない厳しい両親の方針に従う以 外生きる術を知らない、という具合なのです。 自分が人間として尊重されておらず、人間としてのプライドを維持す ることができない子どもに、どうして他人の人間としての大切さなどわ かるでしょうか。いじめは、他人の人間としての尊厳を屈辱的な仕方で 打ち砕き、その人が苦しむ様を見て喜ぶというものなのです。子どもた ちは自分がされてきたことと同じことを、自分より弱い対象に向けてや り返しているだけのことです。 しかしいじめた子どもを処罰し、排除するという 発想では到底いじめは解決しません。いじめる 子どもの受けてきた人間の尊厳の侵害、すなわち 人権侵害の歴史に目を向けて、ここに救済の手段を講じなければならな いのです。 そこには学校問題よりもはるかに難しい親子問題が存在しているはず です。ここに気づき、親が変わり、そして子どもが変われなければ、い じめる子どもたちは救われないと思います。
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