いじめに理由はない
挿絵挿絵

 特に最近のいじめの特徴として、知っておいていた

だきたいと思うことがあります。まずは、いじめる

子、いじめられる子、見てみぬふりをする子が、

一定していないということです。いじめっ子タイプ

とか、いじめられっ子タイプというような分類ができないのです。

成績がクラスでトップであったり、学級委員をしているような子どもが、

いじめの被害者として相談をしてきます。あるいは逆に先生の受けも良く

勉強もできて親も自慢の子が、いじめの首謀者だったりするのです。

 子どもたちはいつ何時自分がいじめのターゲットにされるかもしれない

と、戦々恐々の思いで毎日を過ごし、いじめられるのが怖さに、いじめの

加担者となります。

 結局いじめには理由はないのです。あいつはのろまだから皆に迷惑を

かける、あの子は汚い、あの子はうぬぼれている等。口実は何とでもつ

けられます。でも問題のない人間、欠点のない人間などいるはずないの

です。

 自分の子どもがいじめられるはずはないとか、う

ちの子に限っていじめるはずがないという思いこみ

はなさらない方がいいと思います。そして、「いじ

められる側にも問題がある」という発想だけはして

いただきたくないのです。子どもたちに問題があり、欠点があるのは当たり

前です。それは正しく指摘されて、自分なりの努力を重ねて克服されなけれ

ばならないことではあります。しかしそれ故に、いじめられてはならない、

いじめが正当化されてはならないのです。そこのところはきちんと区別して

わかっていただきたいと思います。


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