子どもの人権救済センターでの活動を通じて
挿絵挿絵

花  私は10年ほど前から、東京弁護士会の子どもの

人権救済センターという組織で活動してきました。

子どもの人権110番という電話相談や、面接相談

を通じて、子どもたちや親たちの訴えを聞き、

どうしたらいいのかを一緒に考えて悩んでいます。通常の弁護士業務の

ように、法律上どうなっているのか、どのような法的手続きをとれば

解決できるのかという形で答をだすことができない問題がほとんどで、

常に暗中模索、試行錯誤の繰り返しという状態でした。

 このセンターへの10年間の相談件数は6000件ほどです。

毎年相談のトップはいじめ問題で、ほぼ三割を占めてきていました。

体罰、学校事故、懲戒処分といった、直接教師や学校が相手方になる問題

とは異なり、いじめは当座の現象が子どもどうしの問題として現れてくる

だけに、弁護士にとってもより一層関わり方が難しいものなのです。

りす  それでも、まず、いじめに苦しむ子どもたちの

声を、直接率直に聞こうという姿勢に徹している

うちに、かなり問題の所在が見えてくるように

なりました。


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