子どもの人権保障の実践に向けて
挿絵挿絵
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 子どもの人権を保障できる大人と子どもの関係とは

どのようなものなのでしょうか。

 子どもの権利条約の精神に基づいて国連から出されて

いる「少年非行予防のためのガイドライン」には、「大人と子どもの対等か

つ 全面的なパートナーシップの実現」という理念がかかげられています。

 子どもが幼児期からひとりの人間として、自己決定、自己責任という意味

での人権を守られ、バランスの取れた成長発達が確保され、そして 家族、

地域社会、学校、国、国際社会というひとつひとつの社会の、欠くべからざ

る構成員として役割を分担してパートナーとして参加すること。それこそ子

どもの人権保障の実践だというのです。

 大人たちに大変な意識改革を要求することになる理念です。しかしこれを

親子関係の中で実現しようと努力することは、難しいし、失敗ばかりだけれ

ど、できない相談ではないと私は自分の子育ての中で、実感しています。

 子どもたちが人権を大切にされて育ち、自分の人権の大切さを知るように

なれば、屈辱を受けた時に敏感にこれをかぎ分け、自分の身を守る術を講じ

ることができるようになるはずです。

 また自分の人権の大切さを知る子どもは、他人の人権の大切さもわかりま

す。ですからそれを侵害しようとする子どもにはならないでしょう。

挿絵 さらには、他人の人権が侵害されているのを見て、見ぬふりが

できなくなると思います。

 いじめ問題の解消のためには、子どもの人権をまず親子関係の

間で保障していく取り組みが、迂遠に見ても、結局着実な道なの

だと、私は信じています。

(おわり)


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