ポジティブ・アクション

 企業にとって、雇用している人材の能力がフルに発揮されないことは、大きな損失となります。女性の能力発揮を図るために積極的な取り組み(ポジティブ・アクション)を行うことは、企業経営の観点から必要なことです。


◆ ポジティブ・アクションとは?
固定的な男女の役割分担意識や過去の経緯から、
・営業職に女性はほとんど配置されていない
・課長以上の管理職は男性が大半を占めている
等の差が男女労働者間に生じていることが多く、このような差の解消をめざして、女性の能力発揮を図るために、個々の企業が進める自主的かつ積極的な取り組みのことをいいます。
 ポジティブ・アクションは、単に女性だからという理由だけで女性を「優遇」するためのものではなく、これまでの慣行や固定的な性別の役割分担意識などが原因で、女性が男性よりも能力を発揮しにくい環境に置かれている場合に、こうした状況を「是正」するための取り組みです。

◆ ポジティブ・アクションに取り組むメリット
1 女性労働者の労働意欲の向上
2 女性の活躍が周囲の男性にも刺激を与え、結果的に生産性が向上
3 多様な人材による新しい価値の創造
4 幅広い資質の労働力の確保 
5 外部評価(企業イメージ)の向上

◆ 取り組み事例
(1)女性の採用拡大
・女性の比率が少ない職種において、女性の応募・採用が少ない場合の求人方法の再検討
・働きやすい職場環境の整備
・職業生活と家庭生活の両立支援制度の充実     等
(2)女性の職域拡大
・女性がいない、又は少ない職種、職域への女性の配置のために必要な教育訓練の実施
・ロッカー設備、トイレ、休憩室等の職場環境の整備
・OJTの充実     等
(3)女性管理職の増加
・女性管理職候補者を対象とする研修の実施
・昇進・昇格基準の明確化、透明化     等
(4)女性の勤続年数の伸長(職業生活と家庭生活との両立)
・育児、介護休業法で義務づけられた両立支援措置を上回る制度の導入(1年を超える育児休業制度の導入、3カ月を超える介護休業制度の導入等)
・看護休暇制度の導入         等
(5)職場環境・風土の改善
・男女の役割分担意識に基づく慣行の見直し
・男女の役割分担意識解消のための意識啓発研修の実施
・セクシュアル・ハラスメントの防止のための取り組み充実       等

※1 厚生労働省のホームページ資料等より