「国連グローバル・コンパクト」

国連グローバル・コンパクトとは

 国連グローバル・コンパクト(以下、GC)は1999年1月スイスのダボスにて開かれた世界経済フォーラムの席上で、アナン国際連合(国連)事務総長が提唱し、2000年7月に国連本部で正式に発足しました。
 GCは市民社会で企業の果たす役割が非常に大きくなってきたことを受け、国連が初めて、直接、企業に提唱したものであり、参加する世界各国の企業に対して「人権」「労働」「環境」「腐敗防止(2004年6月に追加)」の4分野を

☆世界人権宣言
☆国際労働機関(ILO)の就業の基本原則と権利に関する宣言
☆環境と開発に関するリオ宣言
 の世界的に確立された宣言の合意に基づき、10の原則を実践するよう企業に要請しており、世界で約2800社、日本では44社が参加しています。(4月末日現在)

GCの10原則は

人 権
(1) 企業はその影響の及ぶ範囲内で国際的に宣言されている人権の擁護を支持し、尊重する。
(2) 人権侵害に加担しない。

労 働
(3) 組合結成の自由と団体交渉の権利を実効あるものにする。
(4) あらゆる形態の強制労働を排除する。
(5) 児童労働を実効的に廃止する。
(6) 雇用と職業に関する差別を撤廃する。

環 境
(7) 環境問題の予防的なアプローチを支持する。
(8) 環境に関して一層の責任を担うためのイニシアチブを取る。
(9) 環境にやさしい技術の開発と普及を促進する。

腐敗防止
(10) 強要と賄賂を含むあらゆる形態の腐敗を防止するために取り組む。

参加すると国連から規制があるのですか

 GCは規制の手段でも法的に拘束力のある行動規範でもありません。
 参加する企業が責任ある創造的なリーダーシップを発揮することによって、社会の良き一員として行動するよう促すとともに、持続可能な成長を実現するための世界的な枠組み作りに参加する「自発的なイニシアチブ」なのです。


GCに参加して企業がとるべき行動は

 GCとその原則が企業戦略、企業文化、また日常業務の中に取り込まれ、より良い企業経営に役立てます。
 企業の広報資料や講演会などのコミュニケーション手段を通じてGCに参加していること、およびGCの原則を積極的にPRします。
 年次報告やそれに順ずる報告書にGCを支持する上で実行したことを公表します。
などがあります。


参加してメリットはあるのですか

 一例を挙げると
社会の一員としての責任ある行動を通じてリーダーとしての地位を示すことができます。
同じ志をもつ企業や組織の模範事例や実践例を共有できます。
世界が、また企業が直面している重要な問題に関して、国連が持つ幅広い知識や日本を含め世界中で行われている取り組みを知ることができます。
企業のビジョンに社会的な側面を加えると共に責任ある経営の方針と業務を実行することによって、事業のチャンスを最大限に生かすことができます。

アナン事務総長の言葉より

 「世界共通の理念と市場の力を結びつける道を探りましょう 民間企業のもつ創造力を結集し、弱い立場にある人々の願いや未来世代の必要に応えていこうではありませんか」

*国連グローバル・コンパクトについて詳しい情報はこちらをご覧下さい。http://www.unic.or.jp/globalcomp/

※本文は国連広報センター発行の「国連グローバル・コンパクト」小冊子より抜粋