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これまで20項目という限定されたQ&Aを通じてですが、在日コリアンの過去・現在に関して解説をしてきました。在日コリアンの歴史的背景や直面している諸問題に関しては、学校教育ではほとんど教えられていないという実情を踏まえ、幅広く、また、わかりやすい文章を心がけました。
国籍条項などの制度は、世界的な人権意識の高揚とともに日本社会においても徐々になくなりつつありますが、公務員採用などに見られるように完全に撤廃されたわけではありません。人権擁護という観点からもこのような制度は速やかに撤廃されるべきでしょう。
また、明治政府以来100年を超えて今日にいたるまで、韓国・朝鮮や在日コリアンに対する日本人の蔑視・差別(日本人の優越)意識は根深く、未だに改善の余地が大きいといわざるをえません。
このような差別意識の多くは韓国・朝鮮や在日コリアンに対する無知と偏見に起因しています。それらを正すためには、古代から近世にいたるまでの日本列島と朝鮮半島との深いつながりや在日コリアンの歴史的背景とその現状などを知ることが大切です。また、各人が社会的弱者や少数者(マイノリティー)に対する理解と共感に根ざした人権意識を磨くことも欠かせません。
この連載のはじめの部分にも書きましたが、在日コリアンの人権問題とは、異なる民族的出自をもつ人びとに対する日本社会のあり方の問題なのです。外国籍住民であれ、この社会の構成員としての義務を果たしている以上、その諸権利は日本人住民と同等に保障され、差別的な対応があってはなりません。
日本社会が民族差別のない真の共生社会となるために、あなたの隣人である在日コリアンにどう向き合ってゆくかが、この社会のよりよい発展の試金石ともいえます。日本社会の真の「国際化」が、身近な在日コリアンの人権状況の改善から始まることを願いつつ連載を終了いたします。
【主な参考文献】
『日本による朝鮮支配の40年』(朝日新聞社刊 姜在彦著)
『Q&A 在日韓国・朝鮮人問題の基礎知識(第2版)』(明石書店刊 仲尾宏著)
『キーワードで学ぶ在日コリアンの人権』((社)大阪国際理解教育研究センター刊)
『きっとわかりあえるよ』((社)大阪国際理解教育研究センター刊)
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