ご存じですか

「帰化」という言葉をどう思う?

アイスホッケー、サッカー、大相撲などでは、日本国籍を取得した選手が大活躍していますが、多くのマスコミは、これらの選手の日本国籍取得を「帰化した」と伝えました。

 外国人が日本人になろうとすると、「帰化」という手続をとらなければなりません。帰化というのは、日本人になりたいという申請をした外国人に対して、法務大臣の判断によって日本国籍が与えられることをいいます。
 国籍法は、帰化のために最低これだけは必要だという最小限の資格を定めています。これが帰化条件と呼ばれるもので、たとえば、日本に最低5年は住むことや、素行が善良であることなどの要件がかかげられています。

 一方、「帰化」には漢語として「権威あるものに服従する」というニュアンスがあり、歴史的には「大和朝廷の支配に帰順し大和化する」という意味がありました。(「帰順」とは、反逆の心を改めて服従するという意味)
  だから「帰化」という語に対する不快感が、特に中国・朝鮮系の人たちに多いのも、人権の視点からみると、理解できることだと思います。

 日本国籍を与えるのは「恩恵」という発想と、日本国籍取得者は日本に「同化」しなければならないという認識が残る限り、「帰化」という受け止め方になってしまいます。 本来、国籍を取得するということと、民族を棄てることは別の問題ですが、日本ではまだまだ民族と国籍が同一視される傾向があります。
  国際化の進んだ時代です。日本社会でも様々な民族性やアイデンティティーを認めあった受け止めが、ごく自然になることが求められます。


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