ご存じですか


−「外国人」は「外人」?−

プロ野球中継で、解説者が「外人選手」と言ったのを、アナウンサーが追いかけるように「外国人選手」と言い直すのに気づいたことがあると思います。

「外人、外人」とはやされる

「外人(ガイジン)」と言われることについて、月刊誌『ひらがなタイムス』が1992年に60ヶ国の在日外国人を対象に調査したところ、52%もの人が差別用語と感じているとのことです。
神学者のゴスマン・エリザベートさんも、「1957年から東京に住んでいるが、それでも日本国内を旅すれば、その町の子どもたちに『外人、外人』とはやされる」と新聞で語っています。

一方、「外人」という言葉は英語のフォリナーに当たり、エイリアン(異星人)の意味はなく、本来、無色の言葉が使い方によって差別的な色合いを帯びることがあるのであって、「外人」という言葉自体には、罪はないとの意見もあります。

「外人墓地」から「外国人墓地」へ

「横浜外国人墓地」は元町一丁目の見尻坂を上りつめたところにある山手の名所。
「港の見える丘公園」近くにあるこの外国人墓地の夕暮れ時は、墓標に夕日が映え美しい。1985年に設けられた入口の石碑は、「横浜山手外国人墓地」の文で始まっていますが、地元の商店街付近では、「外人墓地」と表示された案内板も同居。
「外人墓地」という表現にいまなおエキゾチックな情緒を感じる人も多いようです。




「外人」の語源(『広辞苑』より)
(1)仲間以外の人、疎遠な人
(2)敵視すべきひと(平家物語の引用)「外人も無きところに兵具をととのへ」
(3)外国人、異人

「外人」は差別用語か

「外人」という言葉が、「仲間以外の人」「敵」という意味もあることを考えると、この言葉に差別の意味合いが残っていないかというと、そうでもなさそうです。
外国人が「外人」を差別用語と感じるのは、「外人」と呼ばれるときに疎外感を感じるからではないでしょうか。日本国籍を取得している人でも、外見が変わらない限り日本の社会の中では、一般には「外人」と見られているのが現実です。

言葉は生き物です。差別の心根をもって使わなくても、その言葉自体に差別する意味を包含していることもありますし、また、どんな言葉も差別の心根をもって使う限りはその言葉に差別する意味を帯びることにもなります。
言葉や表現に対する配慮は、その言葉や表現によって傷つく立場にある人もいるのではないかと感じて、少し考えてみるそんな感性を持つことが大切です。

私たちは、国際化が進んだ社会に生きています。そのような国際化社会の中で、外国の人を、意識の上でも「外人」として見るのではなく、「外国人」と呼ぶのが、相手を尊重したごく自然な表現だと考えられます。




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