ご存じですか


視覚障害者と出会ったら 

 現在、私たちの暮らしている日本は、年輩者や幼児、障害者にとって、暮ら

しにくい社会ではないでしょうか。交通は激しいし、道路の整備は不十分。点

字ブロックの上に自転車がどうどうと駐輪している。商品は道にせり出し、道

路の段差は健常者でもひやりとすることが少なくありません。視覚障害の方が

もし困っていたら、どうすればいいでしょうか。


(1)まず声を

 相手に自分の姿が見えないということを、わたしたちは忘れていないでしょ

うか。ちょっと肩や腕にふれてあげれば、自分に話しかけられていることが分

かります。名を名乗るのが安心を生みます。「田中と言いますが、よろしけれ

ばご案内しましょうか」と、勇気を持って話しかけてください。但し、必要の

ない場合もありますので、断られても不快に思わないで下さい。

(2)いっしょに歩く

 あなたは視覚障害者の方の左側半歩前に立ちます。障害者は右手に白い杖を

持っていますから、あなたの右肘に左手をかけてもらうのがいいようです。後

ろから押したり、身体を抱きかかえたりしないでください。段差や物が置いて

有るような時は、必ず事前に声をかけます。レコード店や、パチンコ屋さん、

花屋さんなど音や匂いのあるところは説明してさしあげると、ひとり歩きの時

の目印になります。また、方向を尋ねられたときは「あっち・こっち」や「東

西南北」ではなく、向かって右とか左、あるいは時計の針の方向で3時の方とか

7時の方向と言うのが分かりやすいようです。

(3)盲導犬

挿絵  盲導犬はいつも仕事中ですから、さわったり、食べ物を与

えたり、声をかけたりしてはいけません。 盲導犬用の胴輪

(ハーネス)は、主人と犬の間で言葉や気持ちをかわすため

の大事な道具です。むやみに触れてはなりません。誘導する

ときは、使用者の右側や後ろから言葉で教えるか、右前に出て、あなたの左腕

を使用者に持たせるのがいいでしょう。

 盲導犬は我が国では1957年に国産第一号が生まれ、以後年々増加していま

す。JRが1969年に、航空関係が1971年に盲導犬を伴う乗車を認め、1978年

の運輸省通達により全国のバスに乗れるようになりました。でもまだまだ無理

解な所も多く、1991年には某市の国立身体障害者リハビリテーションセン

ターで、研修に訪れた視覚障害者が「規則だ」と、盲導犬の入場を断わられた

ケースがあります。

 犬の大好きな人も苦手な人も是非、盲導犬に対して「好意ある無関心」を

装って下さい。


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