エッセイ

若さとはいいものだ 荻原 剛
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 当社の新入社員研修の一環である「体験型バリアフリーマインド養成講座」というすごい名前の研修にアテンドした。外部ボランティア団体の協力を得て開催したもので、午前中は車椅子の体験およびアイマスクと白杖による視覚障害とガイド役を体験した。午後からは、体験感想や質問および個人や会社としてどのような課題解決ができるか、小グループ毎にまとめて発表する2つのセッションから構成されていた。
 研修会場周辺で車椅子に乗り、歩道が傾斜していてまっすぐに進めないことや段差を乗り越える介助のコツなどを体験した。極めつけは視覚障害の体験。行動判断情報の8割は視覚から得ているそうで、車椅子以上に視覚障害の大変さ、怖さが体験できた。特に館内階段の下りでは状態を記憶していても怖い。館外の歩道では車の音が非常に近く感じられ、駅のプラットホームの点字ブロック上など恐怖で歩けないであろうと想像できた。ガイド役の言葉がこんなに貴重なものか身にしみた。改めて、「何かお手伝いすることはありませんか?」と街で障害者に声を掛ける大切さが実感できた。
 さて、午後の発表では新入社員の自由な発想が羨ましかった。あれもだめ、これもだめと社内の現実から否定的に考える自分がいる一方で、このまま成長してくれよと祈る気持ちであった。若さとはいいものだ。既成概念に囚われないよう心がけていきたい。


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