エッセイ

新人研修と電気うなぎ 小嶋 洋昭

 今春も元気はつらつ、未来を担う新入社員が入社しました。
新入社員研修が肝腎というわけで、その感想文をみると、率直でこ
ちらが触発されます。
●正直にいうと、企業が人権啓発に理解があるとは思ってもいませ
  んでした。
●就職活動で「企業とは?」の質問には、マニュアル通り「働くことにより社会を豊かにし人々を幸せにすることです」と答えましたが、今日
  その意味が企業本来の目的であることを知り、本当に分かった気がしました。
●単純に“思いやり”ですべて解決と考えていましたが、今、相手の立場を知りその人の
  気持ちに共感すること(同情ではなく)と、実践し行動に移すことが、“真の思いやり”
  だと合点しました。
●「お互いがお互いを大切にする心が人権だ」と、ストンと心に落ちました。私と同じよう
  に、皆がそれぞれ自分らしく生きる“人生の主役”ですもの。
●今まで、何と、自分は標準であり健常であり多数派であり続けたいと願うばかりで、他
  は見向きすらしょうともしなかったのではないかと、反省しています。
●電車で向かいの人、コーヒーショップで隣の席の会話、みんな特徴があって面白く、
  一人ひとりが違っていて、人生を豊かにしてくれていると思います。
●職場や家族での会話のキャッチボールを上手くやり、また、女性としてセクハラ撃退の
  ためにも「アサーション」という技法を知りえたことは、特に嬉しいことです。
さて、今年は、私もどうにか“電気うなぎ”になれたのかなあ?


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