エッセイ

「家族のコミュニケーション」 山ア 隆

 高校生と中学生の息子2人は部活動で忙しく、以前のように家族で一緒に行動することが少なくなり、私と妻にとっては一抹の寂しさを感じる日々となっていました。
 2005年ゴールデンウィーク、家族4人が揃った子どもの日、森林浴を求めドライブに出かけまし た。息子から「家族でゆっくりするの、久しぶりだね?」「久しぶりにお父さんと話ができる!」と笑顔で言われた瞬間、妻はうなずき、私は心の中で「えっ?」と叫んでいました。家族とのコミュニケーションは日頃から十分図っているという自負は、雪崩のごとく崩れていきました。子どもが日常生活の中で何を思い、考え、求めているか、気づいていなかったのです。コミュニケーションの重要性を認識し実践していたつもりでしたが、自信を持っていた家族とのコミュニケーションが本当はできていなかったのです。
 今回のドライブで、様々な話題を通して妻や子ども、そして私の思いを分かり合えたこと、さらには、会話が自然体で身近な人権の話題に発展するなど、理想的な「家族のコミュニケーション」を図ることができました。そこには、「これだ!この気持ちを忘れるな!」と自分に言い聞かせながら、家族に「今日はありがとう」と素直に言っている私自身の姿がありました。


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