|
「膀胱がんです。しかも進行しており早く膀胱の全摘手術をした方が良い」と告知され強烈な衝撃が走りました。妻は告知された瞬間、ショックで次の言葉が出ず、しばらく沈黙の時間が過ぎました。私は、妻が痛みを訴えないので、もし今手術をしなければどうなりますかと聞きました。「もし手術をしなかったら2〜3年の命かな、昔○○という俳優がいたでしょう、手術が嫌で死んじゃったよ」私は余分なことは聞かなければ良かったと後悔しました。妻は膀胱を取ればがんを退治できると信じて手術を受けましたが、病理検査の結果は悪く残酷なものでした。5年の生存率は40%という言葉に生きる望みがなくなったと嘆きました。
がんの進行の可能性とその治療法の説明は本人に対しきちんとされるべきだと思いますが、命の期限を告げる医師の言葉、人を弱気にさせる医療はいりません。医療とは、患者に生きる勇気を与えるものだと思います。妻はこれから死の恐怖と戦って生きていかなければなりません。自ら免疫力を高め、前向きな気持ちで一日一日を大切に生きていくと話していますが・・・。
人権の視点で考えよう、相手の立場に近づく努力をしようと研修で言っている私と、なにもできないふがいない自分と毎日戦っています。
|