エッセイ

反省させられた今年の人権週間 河越保男

 私は旅行会社に勤務しておりますが、先日お客さまから以下のようなお叱りを受けました。
 「団体旅行で参加者に車椅子利用の人がいたため、ツアーの進行に支障をきたした。そういう人がいれば事前に知らせてほしい。また、車椅子での参加者とその家族からもう少し他の参加者に気遣いがあればよかったのに…」という内容でした。
 一方で、車椅子のご両親と一緒にご参加の別のお客さまからは、「個人のパッケージ旅行の際に、航空会社・ホテルへの連絡など、あらゆる面で配慮いただき両親もとても喜んでいた」とお褒めの言葉をいただきました。
当社は、障害者の方専用の旅行設定はしておらず、障害者の方から参加申し込みがあれば交通機関・宿泊先・観光先等に対し可能な範囲で対応をお願いするなど、円滑な旅行ができるように努力しています。
 そのような中でのご指摘だったわけですが、お客さまが提起されているような同行者への情報提供は、個人情報の観点からやってはいけないことですし、ツアー進行については健常者、障害者の双方に配慮することが大切であると考えます。
 これから健常者、障害者が一緒に旅行に行かれるケースもどんどん多くなってきます。そのために何が必要か、考えさせられたできごとでした。


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