エッセイ

バスの中で聞いた人権標語/八浜光和 

Photo鳥取県で7月に開催された人権夏期講座に参加した時のことです。空港よりバスに乗り倉吉市に入ったその瞬間に車内放送が流れました。

・ ・ ・「人の平等は私たちの願いです。差別のない明るい社会を創りましょう。」

バスの車内放送では最寄りの施設や観光地案内と地元企業のコマーシャルしか聞いたことがない私は、乗客に啓発を呼びかけるこのバス会社に衝撃を受けました。

片山鳥取県知事が講座で、幅広い人権に対する取組みと震災で家を失った高齢者に対する補助金政策での国との軋轢など具体的な事例を交え熱く語られたのも、大きな驚きでした。国ではできないが地方ならできる、だから地方分権だというのが良く理解できました。

東京に帰ってからも車内放送のことが気になり、バス会社に電話で聞きましたところ、社内人権啓発活動から始まり、5年ほど前から全路線で人権標語を流しているとの説明を受けました。我が社の商品に人権標語を印刷するのと同じではと考えた時、車内放送の重さを再認識させられました。

日本で一番人口が少ない鳥取県と、そこを営業の拠点とされているバス会社の取組みに触れ、企業の人権啓発推進員として差別のない明るい社会創りに携われることに、大きな勇気と希望をもらった今回の夏期講座でした。