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世界遺産に指定された青森県と秋田県とにまたがる「白神山地」は、ブナの原生林である。
かえで、ミズなら等の樹林帯を過ぎるとブナ林が見えてくる。昨年落ちたブナの種子から芽を出した苗があちこちに見える。若木には、細いものから太いものまでさまざまである。風が吹くとざわざわと木々が騒ぐ、何とも言われぬ山地での快感と寂しさを覚える。
この騒ぎ方はブナ林独特であるそうだ。ブナは樹齢サイクルが200年〜300年であるそうだ。本来、風に弱い樹木で、風が嫌いな樹木、また、倒木も多い。そのため群棲して種を守る。樹姿は、背が高く堂々と、しかし、やさしさを持った大樹、灰色と白の木肌を持った大樹。そこからは生物の忍耐強い息吹を感じる。今の、にんげん社会に何かを語りかけているようにも聞こえた。
それは、事件、事件の風が吹く恐怖におびえた人々の声かも知れない。
われわれは今日までに、築いてきた崇高なにんげんの社会を更に、知恵と、人権文化でより磨きをかけたいものである。
人権啓発資料センター 池田 義臣
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