私は視覚に障害を持っていますが、現在、図書室
でパソコンによる図書の検索、雑誌のバックナンバ
ーの利用案内、図書の更新、インターネットを利用し
た情報収集などの仕事をさせていただいております。
中心に少し視力が残っていますので普通の文字は読むことが出来ますが、歩く
ときは社内でも白杖を使っています。
「見えない」ということでいろんな経験をします。たとえば、エレベータ
ーのランプがついた場所が分からずうろうろ探していても黙って後ろに立って
いる人、さっさと乗ってしまわれる方、親切に「エレベーターはこちらですよ」
と教えて下さる方などさまざまです。ちょっと声をかけてくださるだけでとて
も助かります。
また、探されている本のプリントを渡されることがよくありますが、どこに
必要としている本のタイトルが書いてあるのか探すのに苦労をします。こんな
時も口で言っていただけると、覚えているものはすぐにお答えできますし、お
話をうかがいながらパソコンで検索もできます。
パソコンが普及し、価格が下がるなか、パソコンを活用して社会参加してい
こうとする障害を持つ人が増えています。こうした道具を使って社会に出て多
くの人たちと出会うことができれば、お互いの理解も進むのではないでしょう
か。
私は電車を使って通勤しておりますが、階段を降りようとしたときや電車に
乗ろうとしたとき、親切心で腕を取ってくださることがよくあります。
しかし、無言で突然腕をつかまれることに、実はとても怖い思いをします。
親切心からの行動なのでお断りすることもできず困っています。何かひと言が
あればありがたいのですが・・・。
お互いに相手の事を「知らない」ために、かえって傷つけてしまうことはよ
くあることですが、障害を持つ者と健常者がお互いに半歩ずつでも近づく努力
をすれば、両者の間にある隔たりがもっと少なくなるでしょう。
「障害者がいることが当たり前、それが自然な社会」になるよう願っていま
す。
|