エッセイ

貴重な体験をライフワークへ
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 私は、企業人としては成熟した49歳の時に当社の「ボランティア休職制度」に応募し、本来業務から離れて1年間ボランティア活動に専念しました。なぜ?この時期に1年間もボランティアに・・と上司、同僚、部下諸氏から訝られました。それまでは、会社・仕事のみに依拠した単線志向でしたが、内なる強い欲求のもとに会社・仕事プラス地域社会との接点、複線志向への人生転換を計りました。
 そして、世田谷区内の各通所施設(精神障がい者施設・重度身体障がい者施設・高齢者施設)での活動、各種福祉イベント・まつりへの出店参加、施設や団体の役員活動そして海外支援としてフィジーの障がい者協会へ車椅子の寄贈活動(現在まで215台船便で搬送済み)等に取り組み、その後復職以降も継続してこれらの活動に関わりながら今日に至っています。
 この活動を通して、逞しい障がい者とのふれあい、ボランティア仲間との出逢い、施設や区役所の職員との交流・・・等々小中学生から高年齢者にいたるまで素晴らしい仲間たちと邂逅でき、心から喜んでいます。
 ボランティアの世界は、会社の縦社会と違って損得勘定や利害打算にとらわれない一種独特の温かさ・熱さ、横へ無限の人的ネットワークがあり、この横社会の良さを存分に享受することができました。今振り返っても、この一年間のボランティア休職は、決して無駄な期間でなく寧ろ何物にも代え難いたくさんの貴重な宝物をいただき、ライフワークの礎となりました。

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